サン・ジェームスの黒猫はゲストをじっくり観察
一方、黒猫はサン・ジェームスの4歳の雄ピルー。漆黒の毛並みに、夏は空色の布製、冬は赤いスエードと季節で変わる首輪が映える。ピルーは大低本がびっしりと並ぶ書斎バーや、レストランの片隅にいて、来る人をじっと観察している。居心地のいいふかふかの赤いソファがお好みだが、ひとりになりたいときや機嫌が悪いときは家具の陰に隠れてしまう。客が食べ物をあげても見向きもせず、口にするのはカリカリと水だけという偏食家。優しく、おとなしい性格で、訪れる子どもたちのいい友達なのだとか。
赤い椅子がお気に入り。人間にすり寄ったりせず、じっと観察している。
左 テーブルの下がお食事スペース。好物はカリカリ。右 ピルーをモチーフにした刺繡入りの子ども用バスローブ(60ユーロ)。
2014.02.11(火)
取材・文＝安田薫子
撮影＝水島優
CREA 2014年3月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
CREA 2014年3月号
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