Magnificent View #103
ナトロン湖(タンザニア)

(C) George Steinmetz / Corbis / amanaimages

 ナトロン湖は、アフリカのタンザニア北部にある湖である。

 この強アルカリ塩湖は、乾季を迎えると水分が蒸発。それに伴い塩分濃度が上昇することで塩を好む藻が大量に繁殖し、その赤い色素が湖を真紅に染める。さらに乾燥が進むと、ご覧のような亀甲模様が生じるというわけだ。

 この湖は、乾季と雨季で劇的に表情を変えることで知られる。

 雨季のナトロン湖は、乾季とは一転して透明な水を浅くたたえる美しい湖に変わる。その美景は、天空の鏡と呼ばれるボリビアのウユニ塩湖に勝るとも劣らない。湖面に無数のフラミンゴが降り立つ様子は、まさにこの世の楽園と賞賛したいほど。

 天国と地獄――いや、煉獄だろうか――と言い表すべきふたつの相貌を持つこの湖、あなたなら、雨季と乾季、どちらの時期に訪れたい?

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