暑い夏が過ぎ、秋風が心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。

 「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆鳥取県立 氷ノ山自然ふれあい館 響の森

 大山に次ぐ、中国地方第二の高峰・氷ノ山。「鳥取県立氷ノ山 自然ふれあい館 響の森」はこの山の麓にあるビジターセンター兼展示施設で、山中に息づく多様な動植物の紹介などを行なっている。

 紅葉の名所として知られる氷ノ山だが、なかでもすばらしい景色が見られるスポットのひとつが、この施設周辺。葉から実まで真っ赤に染まったナナカマドが、建物の周りや沿道を鮮やかに彩る。

 特に夕暮れ時は最高に綺麗な景色が見られるタイミングで、日没前の17:00頃から約5分間、夕焼けと紅葉に見惚れている間に、辺りが幻想的な夕闇へと変わってゆく。

見ごろの時期:尾根付近10月中旬、響の森付近10月下旬~11月初旬

鳥取県立 氷ノ山自然ふれあい館 響の森

所在地 鳥取県八頭郡若桜町 つく米635-175
https://www.hibikinomori.gr.jp/

◆石谷家住宅

 「石谷家住宅」は、江戸時代に鳥取藩最大の宿場町として栄えた「智頭宿」にある広大な邸宅。300年以上商家として栄える石谷家が所有するもので、敷地面積約3,000坪、建築面積641坪、建築物は20棟あり、敷地内の一部が一般公開されている。

 大正時代に10年にわたって改築が行われており、趣のある近代和風建築の傑作として国の重要文化財に登録。紅葉の時期には国登録名勝の庭園が特別に開放され、諏訪神社境内の林を借景に錦まとう庭園を、客室から眺めたり、散策しながら楽しめる。

●2023年秋の庭園特別公開
第1期:2023年11月10日(金)~12日(日)10:00~16:00
第2期:2023年11月17日(金)~19日(日)10:00~16:00
庭園散策料:200円 ※別途入館料が必要です
※強雨の場合は中止
※小学生以下の庭園散策は不可

石谷家住宅(いしたにけじゅうたく)

所在地 鳥取県八頭郡智頭町智頭396番地
https://www.ifs.or.jp/

2023.10.12(木)
文=佐藤由樹
協力=とっとり旅(公益社団法人鳥取県観光連盟)