天邪鬼な自分を解放すること

 メインストリートから少しだけ脇に入った立地にあるオーベルジュ・ド・プリマヴェーラは、舌の肥えた客の多い旧軽井沢で、27年も続く名店だ。

「プライベートでとくに疲れをとりたい時、ここに無性に来たくなります。近隣の採れたて野菜がたっぷりで、素材の味を活かすソースが特徴的。身体に良いものを美味しく食して欲しいという、小沼康行シェフの純真な仕事ぶりが感じられ、いつも元気づけられるんです」

 鮮やかなロゼ色のアペリティフは、浅間山麓に自生する五味子のシロップ漬けをスパークリングワインまたはトニックウォーターで割ったもの。イワナやヤマメが泳ぐ池を望むテラスでアペリティフを楽しんでいると、前菜のプレートがやってきた。

 それはしいたけやオクラ、トマトやパプリカなど13種類もの季節の高原野菜と活オマール海老をとり合わせたテリーヌで、コンソメジュレとオレガノを練り込んだハーブソースが添えられている。彩り豊かで、地産の食材へのリスペクトに満ちたこの一皿は、フレンチの巨匠ミシェル・ブラスも味わいに訪れたほど。ディナーのみならずランチのコースも季節や仕入れによって毎日、少しずつ内容が変わるそうで、それこそ来るたびに、異なる味覚の旅が楽しめるアドレスなのだ。

 それにしても、国内外を頻繁に旅する飯嶌さんにとって、旅の極意とは何だろう?

「旅っておそらく、いつもの自分じゃない自分になりたくて出かけるもので、よそ行きの気分を抱えているんです。行く先では丁寧に扱われたいけど、威張っているようには見られたくないじゃないですか。そうやって素敵な時間を過ごしながら、もう帰りたくなくなって、片道でもいい!と思えてくる旅が最高。そんな時こそオーベルジュですよね(笑)。一方で後ろ髪を引かれながらお土産をあれこれ考えるのも楽しくて、また次も来ようという気になれます。DS 4の、佇まいが甘やかなのに甘過ぎないとか、どこまでも走れそうな快適さとか、トランクも実用的なところは、そういう感情の振れ幅に、すごく巧くフィットしてくれる気がしました。洗練されたものがご褒美やオマケじゃなくて、エッセンシャルなんです」

オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ

所在地 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1278-11
電話番号 0267-42-0095
FAX 0297-42-0085
営業時間 ランチ12 :00~13 :30(L.O)、ディナー17:30~19:30(L.O)
※ランチコースのサービス開始は12 :00~のみ
料金 ランチメニュー8,800円(税込、サービス10%別)、ディナーメニュー10,780円、18,150円、23,100円(すべて税込、サービス10%別)
https://www.karuizawa-primavera.jp/

車もプレタの新作発表感覚で
特別仕様を毎年リリースするDS

DSはフランス流のラグジュアリーに着想を得た自動車メーカーなので、ファッションブランドの新作発表と同じように、内外装の細部を改めた特別仕様を毎年コレクションに新たに加えている。2023年は通常のカタログ・ラインナップのモデルとは異なる「DS 4 ESPRIT DE VOYAGE(エスプリ・ド・ヴォヤージュ)」を発表。ペブルグレーのレザーシートとグラナイトグレーのダッシュボードを内装に採用し、グレージュ調の温かみあるインテリアに。またダッシュボード上のエンボス加工やドアミラー装飾として施された、パリから広がる旅路のモチーフもさりげない特徴だ。エンジンは1.2Lガソリンターボ、1.5Lディーゼルターボ、プラグインハイブリッドの3種類から選べ、すべて8速オートマチック仕様。価格は順に5,429,000円、5,635,000円、6,696,000円。

DS AT YOUR SERVICE(DSコール)

フリーダイヤル 0120-92-6813
営業時間 9:00~19:00、年中無休

DS 4 ESPRIT DE VOYAGE
https://www.dsautomobiles.jp/models/ds4/ds4-esprit-de-voyage.html

DS
https://www.dsautomobiles.jp/

2023.09.08(金)
構成・文=南陽一浩
撮影=望月勇輝
撮影協力=軽井沢安東美術館、オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ
写真協力=DS Automobiles