ナバホ族の地で遂に感動の星空に出会う
ブライスキャニオンでは、雪に涙を飲んだが、星空を求めて次なる場所、ナバホネーション(ナバホ族居留地)にあるモニュメントバレーへ。ここは大地の浸食によってできたビュートと呼ばれる岩山がそそり立っている。昔の西部劇が多数撮影されたことでも有名。さて、夜の帳が降りて、遂に幻想的な星空に遭遇、息を呑む第2弾。宇宙にはこんなに星があったのだと、ちょっとした浮遊感に襲われる。
息を呑む光景に圧倒されたグランドサークルの旅。最後は早朝からキャニオンランズ国立公園のメサ・アーチへ。ここの日の出は最高だという。まだ暗いうちに到着するとカメラを据えて日の出を待っている人がもういる。徐々に大地を照らす太陽。と、その時、本当にわずかな時間なのだが、このメサ・アーチに光が差し込んだ瞬間、オレンジいや黄金色の神々しいまでの輝きを岩が放った。正確には反射なのだけど、岩から光が出ているぐらいに明るくまばゆい。息を呑む第3弾!
あらためてアメリカの大自然の素晴らしさに気づかされたユタ州の旅。実は、私はこの後の旅でカメラをデータごと紛失した。しかし、これらの光景を多くの方に見てもらいたい思いで、今回の画像はすべて、ユタ州ソルトレイク在住のアメリカ西部5州政府観光局日本地区代表の星野修さんからお借りした。私の心のデジカメからお蔵出しのとっておきの風景だ。
アメリカ西部5州政府観光局
(アリゾナ・ユタ・ワイオミング・サウスダコタ・ニューメキシコ)
URL http://www.uswest.tv/
小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel
Column
トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート
大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!
2013.12.24(火)
text:Michiko Ono Amsden
photographs:Osamu Hoshino