「あまちゃん」の人気キャラ・ミズタクこと水口琢磨。アイドルのマネージャーで乙女座の彼は、なぜこんなにも愛されるのか。ドラマで彼が発した名台詞を抜粋し、そのひとたらしのテクニックを解析!
今回は「バックレて、すいませんでした!」ほかの台詞を紹介。
【甲斐に】
「考えてみたら、マスターって、案外キーパーソンですよね…」(136話)
純喫茶「アイドル」があったから、春子の影武者話が生まれ、アキも生まれた、という洞察力の高さを見せる。どうやら、年下には熱く、年上には尊敬の念をもって接しているようだ。
【ユイに】
「君の覚悟っていうか本気が見たいって(中略)思うけどね」(56話)
アイドルに憧れているユイに「スカウトマンなんですよね?」「デビューしたいんです!」とつめよられたとき、少々手厳しく突き放す。話を逸らしつつ、アイドルとしての可能性を感じているユイに奮起を促せて、一石二鳥。
【鈴鹿ひろ美に】
「バックレて、すいませんでした!」(150話)
マネージャーをやっていた鈴鹿に何も言わずに辞めたことを素直に謝るが、「いやぁ、何か、面倒くさくて。あ、メールはしました」と言う社会性のなさ。アキとユイに対しては熱いのに、興味のないことはとことん適当。
【種市に】
「まだって事は、いずれどこかまで行こうとしてるってことですよね、先輩。南部ダイバー先輩。
それが明るみになったら、どう報道されると思います?
清純派アイドル天野アキ交際発覚、お相手は1歳年上の一般男性。(中略)
あ~あ、大損害だぜぇ、一般男性。いっぱ~んだんせ~い、るぱ~んさんせ~い」(122話)
売り出し中のアキとつきあっていることを知って、怒りをぶつける。仕事としてのけじめを言っているのか、嫉妬が混じっているのか判別しかねる執拗さ。年下の男にはとことん上から目線だ。
あまちゃんメモリーズ
文藝春秋×PLANETS
じぇじぇ! 国民的ドラマを語り尽くします。
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2013.12.22(日)
木俣 冬=文
なかはら・ももた=マンガ