「あまちゃん」の人気キャラ・ミズタクこと水口琢磨。アイドルのマネージャーで乙女座の彼は、なぜこんなにも愛されるのか。ドラマで彼が発した名台詞を抜粋し、そのひとたらしのテクニックを解析!

 今回は「もっと泣くぞ」ほかの台詞を紹介。

» 第2回 「辞表って中身要るんですか?」ほか
» 第3回 「バックレて、すいませんでした!」ほか

こちらのイラストは、『スイートホームサービス』『あいがある -I Girl-』などで知られる漫画家なかはら・ももたさんによるもの。「あまちゃん」愛が高じて、twitter @momotaNakahara などにアップし続けた”あま絵”ならぬ“あま漫画”です。ミズタクのセリフを解説したライターの木俣冬さんは「あまちゃん」関連の書籍で多数執筆。『あまちゃんメモリーズ』(文藝春秋)でも活躍しています

【美寿々に】
「ごめんなさい。
ぼく年上じゃないと駄目なんです」(43話)

「独身? クリスマスの予定は?」と熟女・美寿々から熱視線を送られると、こう答え、期待感を煽った末、車を好きに使っていいと言ってもらえるほどに接近。結婚式場を仮押さえするほど、美寿々を夢中にさせてしまった。

【アキに】
「もっと泣くぞ」(126話)

 苦闘の末、オーディションに受かったアキをギュッと抱きしめる。男泣きしていることに戸惑うアキを「うるさい」と制して、とどめのこのセリフ。自分の言動について、女に有無を言わせたくないときには、効果的かも?

【ユイに】
「僕はあきらめてないよ! 絶対いつかデビューさせる。
アキちゃんと2人でまた『潮騒のメモリー』歌ってもらうから。お座敷列車で。
いや、何なら満員電車で歌ってもらうからそん時は頼むよ」(109話)

 ユイをデビューさせるはずだった芸能事務所を辞める決心をした水口。「男としてのけじめ」だと、東京に来るチャンスを失って田舎でふさいでいるユイに電話を入れる。それによって春子の信頼を勝ち取って、再就職に成功。

【アキに】
「東京は違うよ。怖いよ。
コンクリートジャングルの冷たさナメんなよ」(85話)

 GMTの路上ライブをしようと提案するアキをたしなめるが、結局、路上ライブを実現させ、マネージャーとしてのがんばりを感じさせる。「コンクリートジャングル」という表現が微妙に古いが、素朴さが逆にいい?

あまちゃんメモリーズ
文藝春秋×PLANETS

じぇじぇ! 国民的ドラマを語り尽くします。
中森明夫氏ら論客が最終回まで徹底解読。全156話レビューと描き下ろし「あま絵」、小ネタ解説「あまペディア」で感動を完全保存!

本体1300円+税

» 立ち読み・購入はこちらから(文藝春秋BOOKSへリンク)

2013.12.17(火)
木俣 冬=文
なかはら・ももた=マンガ

CREA 2014年1・2月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

運命の映画 最愛のドラマ

CREA 2014年1・2月合併号

運命の映画 最愛のドラマ

定価 670円(税込)