多くの俳優や映画監督がレッドカーペットに登場!

 「島ぜんぶでお~きな祭 第15回沖縄国際映画祭」の目玉イベントのひとつが「国際通りレッドカーペット」です。那覇市のメインストリートとも言える国際通りに全長およそ160メートルのレッドカーペットが敷かれ、その上を700名を超えるみなさんが闊歩しました。

あのベテラン俳優も赤絨毯の上を歩いた!

 驚いたのは、レッドカーペットに登場したのが映画監督や俳優だけではないということ。沖縄県の市町村の役場や協賛社、実行委員会の方々など「島ぜんぶでお~きな祭 第15回沖縄国際映画祭」の関係者のみなさんがこぞって参加。沿道に集まったおよそ1万7000人のギャラリーに手を振りながら堂々とした足取りで歩く様子からは、このイベントが沖縄のみなさんと一体となって作り上げられたものだと実感できました。

市長や村長、議会議長が歌い踊りながら市町村をPR

 2日間のイベントのトリを飾ったのは、那覇市の琉球新報ホールで行われた「ハイサイ!うた自慢まち自慢2023 島ぜんぶでおーきな祭スペシャル」です。これは事前の審査を勝ち抜いた沖縄県の6市町村の代表が、歌声やパフォーマンスに加えて、特産品を含めた地域の魅力を紹介。総合力で優勝を争うというもの。

おなじみの人気芸人がステージを盛り上げる

 司会は西川きよしさん。ナビゲーターとして、ガレッジセールのふたりと宮川たま子さんが脇を固めました。審査員は沖縄在住のシンガーソングライター、EPOさん、沖縄の演芸集団・FECオフィス代表の山城智二さん、太平サブローさん、よしもとエリアアクション代表の泉正隆さんです。

軽快な振り付きで少年隊を歌う市長!

 出場した6名は市町村の長や議会の議長など、いずれも地域を牽引するリーダーたち。ご当地キャラを従えて歌う人もいれば、アイドルソングを振り付きで披露したり、ギターの弾き語りをする人もいるなど芸達者な方ばかりです。バラエティに富んだステージで会場を盛り上げました。

玄人すぎる歌声で場内を圧倒した議長!

 ハイレベルな出場者の中から優勝を飾ったのは、着物姿で二葉百合子の「関東一本〆」を歌い上げた八重瀬町の神谷たか子議会議長です! 大物演歌歌手さながらの堂々とした立ち振る舞いと歌声で会場を魅了。拍手喝采を浴びました。

桂文枝師匠がウクレレを弾き語る!

 出場者のパフォーマンス以外にも観客が飛び入りで参加したり、審査員のEPOさんが代表曲の「う、ふ、ふ、ふ」を歌ったり、スペシャルゲストの桂文枝さんがウクレレの弾き語りで「月の夜は」を披露するなど、最後まで会場のボルテージは上がりっぱなし。

 「島ぜんぶでお~きな祭 第15回沖縄国際映画祭」の2日間を締めくくるにふさわしい盛り上がりとなりました。

2023.05.07(日)
文・写真=石川博也