この記事の連載
- 「超! 解毒スープ」レシピ #1
- 「超! 解毒スープ」レシピ #2
- 「超! 解毒スープ」レシピ #3
あったかスープでおつかれ気味の腎臓がよみがえる
なんだか、つかれやすい。足が冷えて、むくんでいる。肌や髪にもツヤがなくなってきた。白髪や薄毛も気になる……こうした不調、実は全部腎臓にかかわるもの。
そもそも腎臓はからだのろ過装置。老廃物を含んだ血液をきれいにしたり、不要な水分を尿として出します。
一方で必要なものは吸収する働きもあり、さらには、ナトリウム・カリウムなどのイオンバランス、血圧なども整え、体が正常に機能するように細かく調整してくれているのです。しかも、24時間365日休まずに!
腎臓が元気な人は、若々しくて、つかれ知らず。胃腸や肝臓も元気になります。腎臓がつかれたり、悪くなっていると老化まっしぐらです。
腎臓を健やかに保つために、一番いいのは、食事でしっかり腎臓に必要な栄養を摂ること。そのために手軽で面倒くさくなく、誰が作ってもだいたいおいしくできるスープは最強! しかもスープは栄養の吸収率もよく、体を温めてくれるから、一石二鳥なのです。
東洋医学の考え方をベースとし、目的別にいろんな効用のある野菜を使ったスープを紹介する新刊本『超!解毒スープ おつかれ気味の腎臓がよみがえる』より、レシピを一部抜粋してお届けします。
Vol.01 超! 解毒スープ
腎臓のもっとも重要な仕事の1つは解毒。腎臓を元気にしながら、毒出しパワーの強い野菜をたっぷり食べて、体内にある不要なものを根こそぎ取り除きましょう。巡りのよくなった体で、腎臓はますます元気に働きます。
豚ミンチと根菜たっぷりスープ
脂肪や便もごっそり、腸の毒素を絡めて大掃除!
便秘は老廃物を溜め込み、血液に悪いものがにじみ出て、腎臓に大ダメージを与えます。こんにゃくやごぼう、にんじんなどの根菜オンパレードで腸内を大掃除し、こびりついた毒素を絞り出せば、腎臓も快調! ひらたけには腫瘍を小さくする働きもあります。
■材料(2人分)
・オリーブオイル:ひと回し
・豚ひき肉(あれば):80g
・玉ねぎ:1/2個 繊維に沿って5mm幅に切る
・にんじん:1/2本 縦半分に切って斜め薄切り
・ごぼう:1/2本 たわしで洗って斜め薄切り(またはピーラーでそぐ)
・しょうが:1/2片 細切り
・生芋糸こんにゃく:100g 食べやすくきって水けをきる
・ひらたけ:80g ざく切り
・水:400ml
・天日塩:小さじ1/2
・醤油:大さじ1/2
・ごま油:適量
・白味噌:大さじ1
■作り方
(1)フライパンにオリーブオイルをなじませ、豚ひき肉を色が変わるまで炒める。
(2)玉ねぎ、にんじん、ごぼう、しょうがを加えてさらに炒め、しんなりしたら、糸こんにゃくとひらたけも加えて炒める。水を注ぎ入れ、ふたをして10分ほど煮る。
(3)塩と醤油で味をととのえ、仕上げにごま油をふり、白味噌を溶かし入れる。
2023.05.03(水)
文=大野沙織