台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2023年4月】悟明老師が占う「世界の動き」
コロナ前の日常が徐々に戻ってきている今春、それに呼応するように景気も回復に向かっています。今月を代表する四化星を見てみると、知恵がクリエイティブな方面に生かされる、さまざまな分野で受注が増える、観光業が活性化する……といった変化が期待できそうです。特に、金融、観光、ハイテク業は好調です。
では、今月の鍵となる4つの星から見ていきましょう。
天同星=台湾には、吉星の化禄が入ってきます。加えて月徳という吉星もあり、凪のような落ち着きがありながらも、各界の業績は上向く星回り。台湾の強みである半導体関連は、さらなる躍進を見せそうです。
天機星=ヨーロッパ&中東には、吉星の化権が入ってきます。これは創意工夫やイマジネーションが大いに発揮される星回り。天機星はファッションやデザインを象徴する星ゆえ、ヴィーガンレザーといったエシカル素材の開発、バーチャル×ファッションの発展など、先進的な変化が期待できそうです。日常面では、三方四正で繋がる天同星からの好影響を受け、災難などのない、落ち着いたひと月となるでしょう。
文昌星は、この時期、破軍星=インドの宮にあり、吉星の化科を伴います。経済面は好調で、人々の収入増が期待できますが、凶星の羊刃と白虎がもたらす悪影響が心配されます。特に心配されるのが、交通事故。列車、船舶、飛行機といった大型の乗り物に不具合が出て、大きな事故に繋がる可能性が。何事もないことを祈るばかりです。
廉貞・天相星=ウクライナ&ベラルーシには、凶星の化忌が入ってきます。さらには喪門という凶星もあり、戦争による犠牲者がまだまだ出てしまう雲行きです。ただ、銀河線で結ばれる破軍星にある文昌からの好影響が期待でき、不吉な出来事を吉事に変えていくチャンスはあります。いっときであっても、人々が穏やかな気持ちで過ごせますように。
では、その他の国を見ていきましょう。
南アメリカ=紫微・天府星には、空に関する災いを示唆する2つの凶星・天煞と天空が入ってきます。さらには三方四正で繋がる廉貞・天相星にある化忌、武曲星にある凶星の陀羅からの悪影響も及びます。この星回りから心配されるのは、天災による被害です。例えば、ハリケーンが発生し、農作物などに大きな損害が出る可能性が。それにより、南米産のものが手に入りづらくなる状況も考えられます。神様の御加護がありますように。
アメリカ=太陰星には、大吉星の文曲と天鉞、そして凶星の天哭が入ってくるという星回り。3月、2つの銀行が破綻したニュースが報じられましたが、4月は大吉星に照らされる時期とあって、その影響はさほど大きくないでしょう。政府の救済措置等により、リーマンショックのような事態にはならないものと見ています。天哭が象徴する“人々が天を仰いで嘆く姿”は、見られるとしても少数にとどまり、国全体としては、むしろ経済的な大収穫が見込めるひと月に。そんなアメリカの強さに対して、中国が不満を募らせ、何らかの規制をかけてくる……という可能性も。ともあれ、アメリカが世界経済を盛り上げてくれることを期待します。
カナダ=貪狼星には、吉星も凶星も入ってきません。混乱のない穏やかなひと月となるでしょう。天同星の化禄の好影響を受け、金融業や観光業は好調です。
ロシア=巨門星には、吉星の天魁と凶星の指背が入ってきます。指背は、弱みにつけ込んだり、欠点をあげつらう様子を示しており、これを戦況に当てはめると、ウクライナに不利な状況がもたらされると考えられますが、吉星の天魁の力によって、かなり抑えられるものと見ています。天魁は救世主的なキーパーソンを意味する星ゆえ、頼もしい調停役が現れる可能性も感じます。1日も早い終戦を願ってやみません。
2023.03.30(木)
文=堀 由美子