2022年の新語大賞に輝いた「タイパ」とは、タイムパフォーマンスの略。かけた時間に対する「効果」や「満足度」を指す言葉です。

 忙しい人が増えた今、美容においても「限られた時間を使ってキレイを叶える」タイパ発想はとても大切。

 そこで今回は、大人の女性に向けた「タイパコスメ」をセレクトしてみました。第1回のメイクアップ編は、優秀プチプラコスメをご紹介。


テク不要で「立体感」を演出する、プチプラの名品

 「タイパに優れたメイクアイテム」といえば、まず「テクいらずで、簡単&キレイに仕上がる」ことが重要です。アイシャドウのグラデーションに時間をかけるより「とりあえず、塗っとけばキレイ」的アイテムは、時間対効果も優秀です(しかも、私のようにメイクが苦手な人には、ありがたいかも)。さらに、「1品でいろいろ使える」も大切なポイント。複数のアイテムを揃えるより時間もかからず、コスト的にも助かりますよね。

 そこからもう一歩踏み込んで、「大人のタイパ」を考えるなら、「光と影を巧みに操る」も外せません。なぜなら、大人の肌には絶対に、クマや色ムラなどの「影」が存在するから。ここを自然にカバーしながら立体感を演出するには、一定の時間とテクが必要です。

 これらを考慮して、メイク製品を見回すと「最近のプチプラコスメって、よく出来てるなあ」と感動してしまいます。下まぶたの涙袋や、すっきりした鼻すじなど「細部のパーツ」に注目し、立体感を自然に際立てるアイテムが充実。実際使ってみると、目的以外のパーツにも幅広く応用できて、簡単&キレイに仕上がります。忙しい大人の女性こそ、取り入れてみると感動があるはずです。


マスカラ×ライナーで、メイク以上・整形未満の仕上がり

 顔のパーツの配置や余白を誰でも簡単にアレンジできる、マンダムのCYQ(シーワイキュー)。Z世代のリアルな声をもとに開発されただけあり「そうそう、こういうものが欲しかった!」という新鮮な発見があります。最新作の「マスカラでライナー」は、1本にカラーマスカラとクレヨンライナーをセットしたスティック。

 マスカラは短めブラシで手もとがブレにくく、まつ毛の根もとにスッと入って、パッチリ感を際立たせます。クレヨンライナーは芯がやわらかく、微細なパールが「光り過ぎない」点も大人向き。上まぶたに使うだけでなく、下まぶたの涙袋をふっくら演出する働きも。

 3色の中でオススメは、01の「#元気のおまもり」。赤みのあるアンバーのマスカラと、パールオレンジのライナーで、下まぶたの影やくすみを払いながら、大人の目もとに自然な血色感をプラスします。朝のメイクはもちろん、持ち運びしやすいので外出先でも短時間でパパッとメイクチェンジできるはず。

マンダムお客さま相談室

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2023.03.04(土)
文=宇野ナミコ