この記事の連載
郷ひろみさんインタビュー #1
郷ひろみさんインタビュー #2
武道館公演では全50曲を歌う
──常に進化しながらも、ずっと「郷ひろみ」であり続ける郷さんのファンには、家族のようなあたたかみや確かな絆を感じます。4月から始まった50周年を記念するツアーでは、全国約80ステージを回られましたが、最終の武道館公演を目前に、どのようなお気持ちですか？
まずはコロナ禍でもマスクを着けて公演会場に足を運んでくださる方がこんなにもたくさんいることを、本当にありがたく思います。ツアーが始まった時はまだ少し会場もぎこちない感じでしたが、ツアー後半ではMC中に会場からの笑い声が想像でき、いつもにも増して喜びを感じていました。
50年間ただ歌い続けることは、実はそれほど難しいことではありません。人生100年時代ですから、健康でいれば誰にでも可能だと思います。でも、50年間ずっとファンクラブが続き、コロナ禍でも会場に来てくださる方がいるというのは、僕一人では絶対に成し遂げられないことです。だから僕の中で全国ツアーは、全国各地にいるファンのみなさんに会いに来てもらうのではなく、「僕が会いに行く」という意識なんですよ。過酷なツアー日程でも頑張れてしまうのは、「僕がみなさんに会いたくて、会いに行っている」からだと思います。
──12月26日の武道館公演では、50周年の締めくくりとして通常の3倍近くのボリュームの全50曲を歌います。
さすがに50曲は大変ですが、僕以上にファンの方が「50曲も歌うなんて大丈夫ですか」と心配してくださって、ありがたかったですね。
ファンの方と分かち合える幸せこそ、50年間かけて積み上げてきた黄金色の輝きだといつも感謝しています。これからもファンの方たちのために、僕は歌い続けていきたいと思います。
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2022.12.25(日)
文＝相澤洋美
