この記事の連載

 67歳とは思えないエネルギッシュさが魅力の郷ひろみさん。若々しさの秘訣のひとつに、40年近く続けているトレーニングがあるといいます。年齢を重ねることをネガティブにとらえないという郷さんに、いつまでも輝き続ける理由をお聞きしました。(全2回の1回目。前篇を読む)


小さな努力を積み重ねて「特別」に

──今年67歳の郷さんですが、年齢を重ねても輝き続けていられる秘訣を教えてください。

 40代くらいから、外見ではなく自分の空洞を埋める作業を重ねてきました。そのひとつに体を鍛えるということがあります。ジムなんてなかった30年以上前から日課として運動を行い、いまはパーソナルトレーナーについて週3回必ずジムに通っています。もちろん、それ以外の日も自分なりの運動はしています。その継続が結果的に若々しいと言ってもらえることにつながっているのかもしれません。

 何かを変えようと思ったら、小さな努力を1日1日積み重ねていくしかないと思います。普通のことを続けることで、いつしか「特別」と言われるようになるのかもしれませんね。

──郷さんはよく「自分は“郷ひろみ”を続けているだけ」とおっしゃっていますが、40年間近くトレーニングを続けているのは、「郷ひろみ」であり続けるためなのでしょうか。

 「郷ひろみ」でいるために、ということも考えなくてはいけないのでしょうが、自分が気持ちいいと感じることをしているだけなんですよ。僕はいま、基本的に、月水金はトレーニングと決めているんですけど、そうすることが、僕には合っているというだけ。決してこれがすごいこととか、特別なことだとは思わず、ごくあたりまえのことを、ごくあたりまえにやっている、という感覚です。

2022.12.25(日)
文=相澤洋美