みんなで作って、食べる。そこには外食とは違う充実感がありますね

「旅先では夜は外食が多いですが、朝ごはんは食べられるところが少なくて困ることもあります。適当に済ますこともできますが、できればみんなで朝ごはんを作って食べてみてほしい。そうした共同作業が意外と記憶に深く残ったり、旅の充実度を高めてくれると思うので」(鳥羽さん)

 実際、社員研修などでエアビーを利用するという鳥羽さん。朝ごはんは必ずみんなで作って食べるそう。

「ホテルの個室と違い、リビングやキッチンに集まってコミュニケーションを取りやすいというメリットもあるし、同じ釜の飯を食うとやっぱり互いの絆が深まりますね」

朝の体にじんわり沁みわたる! ごろごろ野菜たっぷり「幸せの食べるスープ」

「たっぷりの穀物や野菜が入った温かいスープは、朝の体にとてもいいですよ。スプーンですくうと具材がごろごろとしていて、飲むというよりは食べるという感覚。満腹感もしっかり得られるので、まさに一日の始まりにぴったりなメニューです」

 レシピはいたってシンプル。調味料も少なくコンビニやスーパーで買えるので、旅先で簡単に作れるのが嬉しい。

【材料(出来上がり約900g・4人前)】

押し麦:35g(約1/4合)
大根:80g(約センチ長さ)
人参:80g(約1/2本)
かぶ:80g(約2/3個)
しめじ:80g(約1パック弱)
玉ねぎ:80g(中サイズ 約1/2個)
鶏もも肉:80g
ベーコン:70g
ローリエ:1枚
コンソメ:1キューブ
野菜ジュース(トマソベース):200g(小パック1個)
水:800cc

――仕上げ――

オリーブオイル:適量
ブラックペッパー:適量
粉チーズ:適量

【作り方(約60分)】

1. 鍋にお湯を沸かし押し麦を20分茹でてザルに開けておく。

2. 野菜を全て5センチ角のダイス型に切る。

3. ベーコン、鶏もも肉は野菜よりもひとまわり大きくカットする。

4. 鍋に油をひいて(分量外)ベーコン、鶏もも肉を炒める。

5. 野菜を加えて塩をひとつまみ加えて野菜の表面が半透明になるまで炒める。

6. 野菜ジュース、コンソメ、ローリエ、押し麦を入れ具材の少し上まで水を加え20~30分煮込む。

7. お皿に盛ってオリーブオイル、ブラックペッパー、粉チーズをかけて完成。

2022.12.18(日)
文=平野美紀子
撮影=平松市聖