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特製トニー・レオン・パッケージは完売御礼!!

 今年のBIFFでは、『花様年華』、『2046』、『ブエノスアイレス』、『インファナル・アフェア』など過去の出演作6本の上映や、オープントーク(公開トークショー)、Q&Aも行われ、ファンを大いに喜ばせた。

 さらにピンバッチや写真集をセットにしたBIFF特製のトニー・レオン・パッケージも売り出されたが、連日飛ぶように売れてしまい(整理券が出ていた)、ついぞマダムはゲットできなかったよ!

 トニーさんは記者会見で、「釜山は様変わりして、映画祭も大規模になり、摩天楼ができていて驚きました。以前はステージに向かう途中、靴が脱げるほどもみくちゃにされました」と笑った。何せ前回トニーさんが釜山に来た2004年は、パラダイス・ホテルの庭(かなり広いとはいえ、あくまで庭)で、オープントークをやってた時代だ。

 トニーと、当時「宮廷女官チャングムの誓い」でアジアの大女優となったイ・ヨンエの対談だったのだが、人が入りきらず庭の松の木によじ登るファンまでいる熱狂ぶりだった。それが今や、4,000人収容の屋外劇場でイベントをするようになったのだから、18年ぶりに来たトニーさんはびっくりして当然だ。

 また会見では、『シャンチー/テン・リングスの伝説』で敵役である父親を演じたことについて「10年前だったら、考えられなかった。自分に父親が演じられると思っていなかったので、演技を磨く良い経験になったと思う」と語った。

 60歳で本格的な父親役は初めてというのも珍しいが、これはトニーさんの父が早くに家を出てしまったことから、父親というものに抵抗があったせいらしい(と以前、別のインタビューで語っていた。なんかあの子犬のような瞳でそれを語ったかと思うと、ねえ)。

 また、今後はドラマ出演も考えていることや、『ハウス・ジャック・ビルト』のような連続殺人犯を演じてみたいこと、また共演したい韓国の俳優にはソン・ガンホとチョン・ドヨンの名前を挙げていた。ソン・ガンホとは、是枝裕和監督と一緒に撮影した写真をカリーナ先生がインスタにアップしていた。いつか映画を一緒に作る日が来たら、いいなあ。楽しみだなあ。

 他にもカン・ドンウォン、ハ・ジョンウらのトークショーや、パク・ウンビン、チョン・ヘイン、日本のNiziUらが登場したアジア・コンテンツ・アワードなど多くのイベントや、今年注目の作品について書きたいことはあるのだが、また次回に。

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