ワイナリーの数としては国内四番目の山形で、注目の産地が上山市と南陽市。蔵王連峰の麓にある上山には100年以上の歴史をもつ老舗があり、ワイン造りの土壌が備わっていた。そこに、新たなワイナリーが加わり、面白いムーヴメントが起きている。

 しかも、上山、南陽ともに温泉町で“湯とワイン”という、旅人にとって最高の組み合わせに。

 他にも庄内地方にあるレストラン付きのワイナリーや出汁の旨みと日本ワインを合わせた店など、美酒と食材豊かな山形らしいスポットを巡る。

 今回は、山形で地元のワインとともに絶品料理が味わえるレストランを3軒ご紹介。


健やかに育まれたナチュラルワインをグラスで

◆プルピエ

 「山形に来たのならまずはこれを」と店主の佐藤洋一郎さんが出してくれたのは、「タケダワイナリー」の発泡酒、サン・スフル。

 最初におさえておくべき老舗をスターターに、新進のワイナリー「ドロップ」のオレンジワインなど、畑や醸造のストーリーを織り交ぜながら楽しませてくれる。

 夜な夜なワイン好きが集まる「プルピエ」は国内外のナチュラルワインをグラスで気軽に味わえるダイニング。

 農薬や化学肥料を使わない寒河江市のお日さま農園の野菜を使った前菜をはじめ、大地のごちそうを健やかなワインとともに。

プルピエ

所在地 山形市桜町2-42
電話番号 なし
営業時間 18:00~24:00(23:00 L.O.)、金・土曜 18:00~25:00(23:30 L.O.)
定休日 月曜
https://www.facebook.com/people/プルピエ-Pourpier/100057227058092/

2022.08.02(火)
Text=CREA編集部
Photogaraphs=Jun Hasegawa

CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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