かじえり、母になる。退院した翌週から動画編集作業を再開……ハードな日々が続く

――1月に出産されて、今、お忙しいのでは?

 正直なところ、ここまで時間に追われるようになるとは思っていませんでした。うちの子は、あまり泣かなかったり、手のかからないほうだと思うのですが、それなのに時間が足りなくて、正直“息切れ”している状態。育児と仕事の両立は本当に大変だなと実感しています。

――子育てに手がかかるようになり、メイクに変化はありましたか?

 出産前は、一歩も家を出ない日でも当たり前のようにフルメイクをしていました。けれど、子どもを産んでからは、近場へのおでかけであれば、アイラインとマスカラはせず、すっぴん風のメイクをすることも増えましたね。ただ、お仕事のときや遠出のときは今でもきちんとメイクをしています。

 とはいえ、のんびりとメイクしている時間はなく、本当なら30分くらいかけたいところを10分くらいで仕上げることも多々あります。

――時短でメイクを完成させるために工夫していることはありますか?

 時短メイクワザもいろいろあるのですが、今一番感じるのは、肌をキレイに保つためにスキンケアを強化すること! トラブルをカバーすることに一番時間がかかるので、土台となる肌が整っている状態を保つことがメイク時間を短縮することにつながると気づきました。

――今、かじえりさんと同じように子育てや仕事が忙しく、メイクが億劫に感じている方もいると思います。そんなときにメイク魂をくすぐるような方法はありますか?

 メイクを発信している人の「Get ready with me(GRWM)」動画を見るのがおすすめです。すっぴんからメイクの完成までを追った動画なのですが、私のYoutubeチャンネル「かじえりチャンネル」でも「Get ready with me」シリーズの視聴数が一番多い! BeforeとAfterで大きく印象が変化するという点もメイク好きの心がくすぐられますし、そこに至るまでのテクニックもすべて紹介されているので、真似したいとかメイクしたいという気持ちが高まりますよ。

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――今後の夢はありますか?

 「Enamor」に関しては、今は、“かじえりのブランド”と認知されていると思いますが、いずれは、製品のよさが認められて、「実は、かじえりがプロデュースしているらしいよ」と私の存在が後付けされるくらいまで、ブランドの魅力を高めていきたいと思っています。

 発信型メイクアップアーティストとしての認知度も高めたいという思いもあります。まだまだ“「真似メイク」のかじえり”や、美容系YouTuberのかじえりと、かじえりという名前の前にわかりやすいカテゴリがつきがちです。今までにない唯一無二の「発信型メイクアップアーティスト」として私を知ってもらえるように、努力を続けていきます!

 もうひとつ、昔からずっと「メイククリニック」を開きたいという夢が! 美容皮膚科に行くと、「ここのニキビが気になります」とか「小鼻の赤みを消したい」というふうにピンポイントに相談しますよね。あんなふうにメイクも「眉の描き方がうまくいかない」とか「ラインの跳ね上げが思い通りならない」とか、ごく一部の悩みを短時間で気軽に解決できるような場所やシステムを持ちたいなと。

 メイク講座のように敷居が高くなく、サクッとメイクの悩みを解決できる場所ができれば、メイクに興味を持ってもらうきっかけになるのでは、と考えています。

 発信型メイクアップアーティストとして、「Enamor」のプロデューサー兼社長として、ママとして、あらゆる顔を持つかじえりさんから目が離せません。今後の活躍にもこうご期待。

 CREA WEBでは、かじえりさん発の「秋メイク」を8月発信予定です。お楽しみに。

» “真似メイク”のかじえり誕生秘話「YouTuberと言うと笑われた時代も信念を貫き、今がある!」はこちらから

かじえり

発信型メイクアップアーティスト。「真似メイク」で一躍有名に。“真似メイク”のかじえりとしてテレビや雑誌でも注目の的に。現在は、メイクアップアーティストと発信を融合させた発信型メイクアップアーティストとして活躍中。YouTubeチャンネル「かじえりチャンネル」は、登録者数が約27.5万(SNS総フォロワー数は40万人)。2020年からはプロデュースブランド「Enamor」プロデュース。

2022.07.16(土)
文=金子優子
写真=榎本麻美