お気に入りホテル大賞～近畿篇～ 個性あふれる宿で“旅の幸せ”を満喫

【奈良】世界遺産の古都を楽しむこだわりの宿へ

●奈良ホテル［奈良公園］

　古都への旅で、誰もが一度は泊ってみたいとが憧れるのが、明治42年創業の奈良ホテル。

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 「古都奈良で最も美しいホテル。東大寺、春日大社が近く、気持ちのよい場所」(60代男性)、「奈良公園に近く、観光にたいへん便利。歴史あるクラシックホテル」(80代男性)、「壮麗な和洋折衷の建築美」(40代男性)、「高級感」(80代女性)、「食事もよかった」(70代男性)と、たくさんのおすすめコメントが。

　本館の建築を手がけたのは、辰野金吾氏。なんと鹿鳴館の2倍もの巨費を投じて建設されたそうです。

　創業当時の趣を残すメインダイニングルームで味わう正統派フランス料理、朝食の名物メニュー「大和の茶がゆ」など、美食の楽しみも充実。まさに至福の滞在を満喫できます。

●門前宿 和空 法隆寺［法隆寺前］

 「法隆寺門前にあり、参拝に利便性がよい。宿も “和” があり、なごみます」(60代男性)をはじめ、そのロケーションと空間に賞賛の声が寄せられたのが、世界遺産・法隆寺の参道にたたずむ個性的な宿。

　語り部とめぐる法隆寺再発見ツアーをはじめ、絵写経、提灯作りなど、さまざまな体験プランが用意されているのがこの宿の魅力。料亭「神田川」監修の「特選極懐石」も評判です。

●奈良町宿 紀寺の家［奈良市］

　ひと味違う奈良の魅力を感じたい人におすすめなのが、町家を改修したこちらの小さな宿。

　コンセプトは、 “町家に住まうように旅する”。解体寸前だった築約100年の5つの町家を、今のライフスタイルに合わせてリノベーション。素敵な空間で安らぎの休日を過ごせます。

「しつらえも雰囲気も大好きです。到着したら、外に出たくなくなるくらい居心地がいいです」(30代女性)

　お庭があったり、縁側があったり、書斎があったり……と、それぞれ異なる趣の町家で、この界隈の暮らしの息づかいを感じながら、のんびりと流れる時間を満喫したい！

●せせらぎの宿 弥仙館［天川村］

　奈良の魅力といえば、世界遺産「古都奈良の文化財」が集まるエリアだけではありません。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録された神秘的な山々に抱かれた秘境・天川村も一度は旅してみたい場所。

「のんびりとしたいい環境で、ゆったり休憩できる宿です。そうめんで包んで揚げた鮎など、珍しいものが食べられます。この辺りは柿の葉寿司や、鮎の塩焼きなど、おいしいものが食べられるお店が多いのもポイントです」(30代男性)

　せせらぎの宿 弥仙館は、修験道発祥の地である霊峰・大峯山の大自然を楽しむのに最高なロケーション。客室5室のみのこぢんまりとした宿ならではの、温かなおもてなしにファンが多数。

　滞在の大きな楽しみとなっているのが、滋味をたっぷり蓄えた地元料理。夏の鮎のおいしさはもちろんのこと、鹿肉、猪肉などの旨みも上質。山の食文化の豊かさを実感できます。

2022.07.05(火)
文＝矢野詔次郎