タコスみたいな食べ方もあり!

 細く切った野菜などを薄くてもちもちの皮で包んで食べる「彩りの北京ダック包み 自家製黒味噌ソース」。濃厚な黒味噌ソースが、さっぱりした北京ダック包みに深みと奥行きをもたらすひと品です。

創意工夫に満ちた個性際立つ焼き餃子

 一見、正統派に見える4つの餃子ですが、ひとつひとつが創意工夫に満ちた驚きの味わいに仕上がっています。

 左手前から野菜中心の特製餃子。こちらはビネガーとペッパーを合わせた特製のたれでいただきます。その奥が自家製の青唐辛子を刻んで餡に練り込んだちょい辛餃子。さらにその奥が餡をシソの葉で包み込んだシソ餃子。こちらにはポン酢を合わせるのがオススメです。そして一番奥がいろいろなスパイスで味付けをした肉だけで餡を作った肉肉餃子になります。こちらにはレモンとピンクソルトを合わせてみてください。

 ホットプレートを使って表面をパリパリに焼いていることもこだわりです。皮が薄いこともあり、餡の旨味をたっぷり堪能できます!

パイ皮包みを餃子で表現したメイン料理

 メイン料理の「黒毛和牛の包み焼き ビーツソースと山椒オイル」。黒毛和牛を餡に見立て、パイ皮包みを餃子で表現しています。ペアリングするのは、アメリカ・カリフォルニア産の赤ワイン「プティット・プティ」。黒毛和牛の旨味や甘味、ビーツ独特のクセのある味わいに負けない重めの赤です。

餃子に見えますが中身はアップルパイという遊び心

 〆に登場するのは、アップルパイの餃子です。実はアイスの上に立てられているのは、餃子の形をしたアップルパイなんです。サクサクとした衣の食感とりんごの甘味はキャラメルアイスとの相性も抜群で、餃子のフルコースを心地よく〆られます。

 ちなみにフルコースのほか、30品以上のメニューから5品を選ぶ「プリフィックスコース〜餃子とモダンアジアン〜」(3,300円)もあり。

2022.06.04(土)
文・撮影=石川博也