撮影期間中、“秘密の屋上”に皆で集まって…
――おふたりがお好きなNetflix作品には、どのようなものがありますか?
篠原 色々観すぎていてどれがいいかなという感じなのですが(笑)、最近だと『ペーパー・ハウス』や『YOU ―君がすべて―』ですね。
――となると、結構長く続いているドラマも追いかけてらっしゃるんですね。
篠原 元々はどちらかというと映画が好きだったんです。2時間でしっかり終わる映画を観て、パッと寝るといった感じでしたが、最近寝付けないけど翌朝が早いことがあって、じゃあ1時間で終わるドラマの1話だけ観よう! と。そしたら続きをどんどん観ちゃって、結果的に映画を観るより長くなってしまって(笑)。
――登場人物の関係性がどんどん変わっていく、スリリングな作品に惹かれるのでしょうか。
篠原 やっぱり、予想のつかない作品が面白いんですよね。恋愛ドラマだったら『愛の不時着』とか、想像がつかないけど安心して観られる作品が好きです。
岩田 僕も『愛の不時着』は観ました。あとは『梨泰院クラス』や最近だと『イカゲーム』など……。Netflixによって韓国ドラマがこれまで以上に身近な存在になったのは、自分の中で変わったことだなと思います。あとは『ブラック・ミラー』も好きですね。
篠原 わかる(笑)!
岩田 最近だとすごく面白かったのは『ドント・ルック・アップ』。意外とありそうな話で、怖いなと思いながらお正月休みに観ました。
――撮影期間中、休憩時間はどう過ごされていたのですか?
篠原 私は岩田さんにNetflixのオススメ作品を聞いていました(笑)。いろいろ教えてくれましたね。
岩田 『Lupin/ルパン』や『オザークへようこそ』の話をしました。
篠原 あとは、屋上のシーンの撮影期間中、撮影とは別の“秘密の屋上”に岩田さんやスタッフのみんなで集まって、音楽を聴いたり空を見ながらお弁当を食べたのが楽しかったです。
「よし! つかみはOK」と思いました
――先ほど篠原さんから「地上波では難しい表現」のお話がありましたが、『金魚妻』第1話の冒頭はちょっとびっくりする始まりですよね。
篠原 観たときは「よし! つかみはOK」と思いましたね。見ごたえがありますし、贅沢だなと感じました。
岩田 視聴者が欲しいところにボールを投げている感じがありますよね。予告編を観てくださっている方がたくさんいると伺いましたが、本編はもっといろいろすごいシーンがあるので楽しみにしてもらいたいです。
――篠原さんはコメントで「いままで演じたことのないタイプの役柄」とおっしゃっていましたが、さくらという人物をどのように捉えましたか?
篠原 さくらは弱々しい部分もあるけど、どこかに強さがある女性だと思います。人間らしさがあるから、すごく入りやすかったですね。自分の抑えていた部分を引き出してくれる春斗という存在に出会って変わっていくところなどから、人に頼って生きていくことの大切さに気付かされたり、自分と重なるなと思う部分が多かったです。ちゃんと心があって、弱さも強さもある人物というのは女性から見ても共感できるのではないかと思います。
2022.05.08(日)
文=SYO
撮影=釜谷洋史
ヘアメイク=宮本陽子(篠原)、下川真矢(BERYL・岩田)
スタイリスト=宮澤敬子(WHITNEY・篠原)、桶谷梨乃(W)