CREA WEBで大人気の占い連載「オンナの算命学」を手がける東京ケイ子。この新連載では、古代中国で生まれた運命を算出する学問である「算命学」をもとに、東京ケイ子が今輝いている“華ある人”の深層に迫ります。

 第二回目のゲストは「占いが好きでよく鑑定してもらっています、今とても恋愛がしたいんです!」と語るプロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん。村上さんの宿命、そして人生の転機とは? 思わず頷く驚きの指摘とメッセージ……。“華ある人”の背景を読めば、あなたの人生も怖いものなんてない!

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人生をアウトローに生きる赤ちゃん

ケイ子 村上さんは占いが好きでお詳しいと伺っています。まずは算命学についてお話させていただきますね。

 算命学はもともと古代中国で発祥したもので、帝王学という異名を持ち、現代においては戦略的に人生を切り開くために使われています。生年月日によってその人の宿命とバイオリズムを出すのですが、宿命は生涯変わらないものとされています。

 今日はまず、村上さんの持つ5つの宿命からお話ししましょう。

 まず1つめの宿命は「家系のはみ出しもの」。それまでの家系のカラーから一人飛び出て、一風変わったことをするという宿命です。この宿命を持っている人は、家を出ることが開運の第一歩になります。

村上 え、そうなんですか? 確かに、引退してからしばらく名古屋に住んでいたんですが、家を出たくなって母親に内緒で東京に出てきたんです。でも、そこから自分が成長したのを感じていますね。今は東京に住んで、名古屋と行ったり来たりしています。

ケイ子 そして2つめの宿命が、通称「赤ちゃんの星」

村上 え、聞いただけで手のかかる人間っていう気がしますけれど(笑)。

ケイ子 この星を持つ人はとてもチャーミングな魅力を持っていて、困ったことがあっても絶対、人に助けてもらえるんです。

村上 確かに、本当に人には恵まれています。

ケイ子 ニコニコしているだけでまわりの人が助けてくれるはずです。ちょっとしたトラブルを引き起こすこともあるんですが、結局誰かがまとめてくれるんですよね。

村上 え、私ってトラブルメーカーなんですか(笑)。いや、そういえばちょっとそんなところはあるかも。

ケイ子 それでも誰かが手を差し伸べてくれるような、素晴らしい幸運の持ち主です。赤ちゃんって、まわりの人がちやほやしてくれるじゃないですか。まさにそんな感じで、誰に対してもフレンドリーで人懐こい。人たらしで世渡り上手という星です。ただしすごく寂しがりや。

村上 (ハッと一瞬息を飲んで)そう、そうなんです。

ケイ子 赤ちゃんってまわりに人がいるのが普通なので、人がいないと不安になってしまうんです。あとはちょっと優柔不断。

村上 そうなんですよ~~。わかりますか?

ケイ子 人が助けてくれるので、自分で決断しなくてもある程度のところまでいけるからですね。

 そしてもう一つ、意外なことに「人生をアウトローに生きていく」つまり規格外の生き方をするという宿命があります。フィギュアスケートの選手でありながら幅広い仕事をこなしているのは、この宿命によるものでしょう。

 ただし、なんでもできてしまうところがあるので、幅広くやりすぎて一貫性がなくなる可能性もあります。ですから、第三者にブランディングを預けることが重要です。

 算命学的に人間を60種類に分けた場合、村上さんはものすごく強運のグループに入っていて、有名人でいうとビートたけし、笑福亭鶴瓶、浜崎あゆみ、孫正義と一緒です。

村上 えー、すごすぎーー!

ケイ子 このグループはとにかく強運。繊細な神経と度胸の良さが強みです。なおかつ赤ちゃんの星を持っているので、村上さんの場合は自分自身がご機嫌であることがとても重要になります。そしてもう一つの宿命は、ご自分で気づかれてないかもしれませんが、「隠れた才能は文学にあり」

村上 え、本当ですか。

ケイ子 フィギュアスケートもそうでしたが、なんらかの世界観を表現するという星があって、特に文章との相性がいい。もし文章を書く習慣がないようであれば、今から作るといいなと思います。

村上 そういえば、小学生の頃は作文を書くのに悩んだことがありませんでした。6年間同じ本でも、全く違う内容の読書感想文を書けたくらい(笑)。

 すらすら書けていたので楽しいと感じてはいましたね。でも、それ以来全然書いていません。自分が感じたことを伝えたい気持ちはあるんですが、どこから始めていいかわからないんです。

ケイ子 Twitterでもいいですし、エッセイのように感じたことを書きためておくのもいいかなと思います。長い人生の中、どこで才能が開花するかわからないんですが、この才能は突出しているのでぜひどこかのタイミングで活かして欲しいですね。

村上 なんだか嬉しい。将来が楽しみになってきました。

2022.05.04(水)
文=嵯峨崎文香
写真=深野未季
イラスト=中村桃子