「テレビを見ない人が多いので自己紹介するまで気付かれていなかった(笑)。料理はスパイシーなウツボのカレー、鯉のすり身を使ったシュークリーム、ミドリガメの唐揚げなどがあった」

 門外漢の人間には、やや“ミステリ”な料理の数々。門脇の父に話を聞いた。

 

「麦は何でも食べていた。セミやハチノコやカメ…」

――野食に興味を持ったのはお父さんの影響?

「基本的に外で拾った物を食うのは好きな家族だったもんで(笑)。裏高尾の天然のオニグルミを常食にしたり。あいつも変わった奴だから、自分で色々アンテナを張っていて、茸本さんのブログを見つけた」

――野食会には何を持って行きました?

「クラフトビールとオニグルミのパン。オニグルミは反応がいまいちだったな」

――何を食べました?

「麦は何でも食べていた。セミやハチノコやカメ。『一番美味しい』って言っていたのはヌートリアの煮込み。ヌートリアは、沼地にいるカピバラみたいなげっ歯類ね。ウツボも別の時に食べたけど、美味しかったな」

――最近は出掛けている?

「忙しくてあまり行けてないみたいだけど、去年の秋口には千葉にノドグロ釣りに行っていた。波が荒れて皆が船酔いで倒れていく中で、麦は平気だったらしい。バレエで三半規管が鍛えられていたからかな(笑)」

 彼女の精神的な強さの謎が解けた!

2022.04.16(土)
文=「週刊文春」編集部