2025年の注目作品をCREA編集部が厳選

A子 今年の韓国ドラマ視聴済リストは『照明店の客人たち』からスタート。2024年のドラマ賞を総なめにした『ムービング』に引き続き、原作者の"カン・フルワールド”から目が離せません。
編集長 私がいま注目しているのはメディカル・サスペンス『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』。
A子 主人公セオクを演じるのは今号表紙(特別版)に登場しているパク・ウンビン。撮影中もキラキラ輝く瞳に吸い込まれそうでした! 今作では、『無人島のディーバ』のひたむきな主人公とは全く異なる、鬼気迫る演技に仰天。
編集長 セオクが復讐の炎を燃やす師匠役があのソル・ギョングなんですよね。ソン・ガンホ、チェ・ミンシクとともに2000年代韓国映画ルネサンス期を代表する名優です。代名詞はカメレオン演技。彼のド迫力に全く引けを取らないウンビンに私は震えました。
キム・スヒョンの最新作は裏業界の帝王!?
A子 『涙の女王』ロスに陥っていた私は、キム・スヒョン主演の『ノックオフ』も楽しみ。
編集長 私は正統派ヒーローじゃないキム・スヒョンが好きで。『ドリームハイ』(11)の方言丸出しの天才少年とか、『プロデューサー』(15)のへなちょこ新人プロデューサーとか、三枚目を素敵に演じられる稀有な人。今回はその魅力も発揮できそうな役です。
A子 『愛の不時着』のカメオ出演も話題になりましたよね(笑)。
編集長 『愛の不時着』といえば、ヒョンビンがチョン・ウソンと共演する『メイド・イン・コリア』も超大作の予感です。
A子 2005年公開のチョン・ウソン主演『私の頭の中の消しゴム』は名作映画。20年ぶりに日本でチョン・ウソン旋風が巻き起こるかも。是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』が記憶に新しいカン・ドンウォンも20年ぶりに『北極星』でドラマ復帰だとか。
編集長 カン・ドンウォンは2回取材しましたが、貴族のような容姿なのに驚くほど飾らない人。取材者が皆ファンになる。今回は製作総指揮にも名を連ねていますね。
A子 しかも監督は『涙の女王』のキム・ヒウォン。スタッフもトップクリエイターばかりで、また寝不足の日が続きそう。
CREA編集部 編集長
初渡韓は29年前の大学時代。冬ソナブームのヨン様インタビューを皮切りに、韓国エンタメを長年取材。
CREA編集部 A子
コロナ禍以来、韓国ドラマラバーに。深夜に帰宅してもドラマ視聴はマスト。日々視聴済リストを更新中。
2025.03.19(水)
文=CREA編集部
CREA 2025年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。