2月23日、天皇陛下は65歳の誕生日を迎えられた。誕生日に際しての記者会見で、社会人になられた長女・愛子さま(23)の変化についての質問にこう答えられた。
「私自身、社会人として仕事をしたことがないものですから」
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「私自身、社会人として仕事をしたことがないものですから、愛子が書類を提出するとか、いろいろな記録を取るとか、日赤の一員としての活動について家に帰って話してくれて、その話の一つ一つに非常な新鮮さを感じ、そういったところから、愛子が大学を卒業して社会に入って社会人として一歩一歩成長している様子をかいま見ることができ、大変うれしく思っております」
愛子さまは学習院大学ご卒業後、日本赤十字社に就職され、ボランティア活動推進室青少年・ボランティア課で勤務を続けられている。公務などがない限り、平日は日赤で勤務なさっているようだ。愛子さまのそのご近況について陛下は間近でご覧になり、驚くべきご成長ぶりに親としての感慨を覚えていらっしゃるように拝察する。
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その前日である2月22日は、昨年11月に三笠宮妃百合子さまが亡くなられてから100日にあたり、豊島岡墓地で「墓所百日祭の儀」が執り行われた。百合子さまの墓所に向かわれる愛子さまは、深い悲しみのなかにも柔和な表情を浮かべられていた。愛子さまが歩を進められるご様子には、見るものを安心させるような安定感があったように思う。
2025.03.03(月)
文=佐藤あさ子