グルメと癒しがリーズナブルに叶う旅先として、人気沸騰中の台湾。風水の世界では、今年後半から誰にとってもパワーがもらえる吉方位と大注目です。

 恋愛に悩んでいたら台南へ、仕事や財産に悩みがあれば台北へ。運気アップの旅に出よう! 今回は台南で願望達成。

» 第2回 台南で二股疑惑を解消する
» 第3回 台北で大事な仕事の成功を祈る
» 第4回 台北の巨大廟で幅広い願いを叶える

【台湾基本情報】
1台湾元 約3.3円(2013年7月24日現在)
国番号 886
市外局番 (台北=02、台南=06)
※日本からかける場合は、(国番号)886+(市外局番から0をとった番号)
休日 無休と表示した店でも、元日、旧正月、旧盆はたいていの店が休業するため、表示省略
時差 -1時間
日本からのアクセス 羽田空港から台北松山空港へ直行便で約3時間30分(毎日運航) 
台北駅から台南駅まで台湾高速鉄道で約1時間45分

 台湾中から恋愛で迷える人々が集まり、願いが叶うという台南。縁結びの神様“月下老人”たちが、お願い別にあなたを待っています! 台湾在住12年、占い好きを自称する青木由香さんがナビゲート。

【願望達成】結婚を望むなら
大観音亭(ダーグァンインティン)へ

大観音亭は読んで字のごとく観音菩薩を祀っているお寺。興濟宮という道教のお寺と隣接していて、内部はつながっている(紙銭の焼却炉は共同)。ご本尊前にはお線香立てがないので、入り口にある香炉に納めよう

ご利益を最大限に授かる参拝方法を実践しよう

 台湾では恋愛の神様といえば月下老人。とはいえお参りで忘れてはいけないのがその順番だ。寺院や廟には観音様や仏様などご本尊が必ずあり、月下老人は思いのほか小さく祀られている。メインをスルーして月下老人へ、なんてバチ当たりはNG。

ご本尊裏にある仏様にお参りする青木さん。1つの廟に多くの神仏が

 次にお参りの方法。まず、正面の扉は避けて、左右の扉から入場し、お線香とお供えを買う。ご尊前と本月下老人前でお花とお供えを捧げて、柏手を打たず三礼の後、お線香を納める。さらに三日月型の赤い木片で願い事の是非をうかがうが、自己紹介後に相手の詳細も念じる(詳しくは2ページ目「月下老人とは?」参照)。またお守りの赤い糸は複数の廟でもらうのはNG。一カ所に絞って!

 ここ大観音亭は右から入り左から退場するのが習わしで、今から結婚するカップルや不和な夫婦にご利益がある。こちらの月下老人は台南に4体ある中で最大で、大きい口が特徴。恋愛の仲立ちに優れているという象徴で「月下老人界、恋愛成就の首位打者」と言われるほど。「長い間、親から反対されていた結婚が、お参りをしたらあっという間に成立した」というエピソードも!

<次のページ> 月下老人とは?

2013.08.21(水)
text:Masamichi Yoshihiro
photographs:Asami Enomoto
coordinater:Yuka Aoki(Blue Tree Press)

CREA 2013年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

運命を変えるのは今!

CREA 2013年9月号

「星」と「神」が動く2013年
運命を変えるのは今!

定価 670円(税込)