30代以上の女性がコスメをギフトにするなら、ハンドクリームなど、恐らく「誰にでも使いやすいもの」を選ぶのでは? 

 実は今、Z世代(1990年代後半~2000年代前半生まれ)が友人に贈るギフトの定番は、アイシャドウや口紅などの「メイクアイテム」。しかもほぼ100パーセント、デパコス(百貨店で扱われる高級ブランドのコスメ)だそうです。

 美容ライター、宇野ナミコさんの新鮮な驚きからスタートした、デパコスギフト企画。自分のための「使えるコスメ図鑑」としても活躍する、ギフトの名品をご紹介します!

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Z世代と30代以上の女性では「ギフト感覚」にギャップあり!?

 先日、大学生の女性3名と話す機会があり、コスメ談義中の何気ないひと言に驚いてしまいました。「デパコスのアイシャドウって、やっぱりクオリティが高いですよね~」「そうそう、誕プレでよくもらうけど、粉がきめ細かいなって思います」

 えっ……えっ!? 「誕生日プレゼント」に「アイシャドウ」をもらうの!? 個人的な感覚だと、メイクアップ製品って好みがあるから、プレゼントには向かないのでは。リップやネイルはまだ分かるとして、「アイシャドウ」はギフトには選ばない気が……?

 試しにアシスタント(20歳と21歳の大学生)に聞いてみると「あっ、アイシャドウよくもらいますよ」「誰でも誕プレで一度はもらうし、あげるんじゃないですか?」と、さも当たり前のように語られてビックリ。

 「妹は高校生ですけど、家にRMKのネイルがあって“どうしたの?”って聞いたら“誕プレにもらった”って言ってました」と。

 どうやらZ世代の間では、高校生くらいから「誕生日プレゼントとしてコスメを贈り合う」習慣があるようです。

 恐らく30代以上の女性が誰かにコスメを贈るなら、ハンドケアやディフューザーなど「人を選ばない」「差し障りのないもの」を選ぶのでは?

 その一方で、Z世代の定番は「メイクアップアイテム」。「大学生になったら、ギフトはほぼデパコスです」と言われてしまいました。

2022.01.20(木)
文=宇野ナミコ
撮影=釜谷洋史