ネタバレギフトが普通

――ネット通販でギフトを調達する際は、念入りに調べるのですね。
「その通りです。デパコス(百貨店で取り扱いのあるコスメ)を贈るときに、ある百貨店のECサイトなら店頭と同じラッピングだと分かったからそこで買った、という子がいました。ブランドのショッパーの安心感ですね」
――デパコスの場合、アイテムや色は具体的にリクエストを?
「はい、ギフトを貰う本人と相談して決めるのは、珍しいことではありません」
――ということは、プレゼントにサプライズは求めないんですね。
「まったく、求めません。むしろ、『ネタバレギフト』を好む子が多いですし、私もネタバレ派です。事前の相談や2人で買いに行くことも含めてギフトを楽しんでいます。一緒に百貨店などに行くと趣味嗜好が分かり、相手をより深く知る機会になると話すZ世代もいました」
――「何が欲しい?」と気軽には聞けない相手に贈るときは?
「インスタでその子が投稿している写真やフォローしているブランドを見れば好きなモノを把握できるので、その線で探せば大きく外すことはないかなと」
――外すことは許されない。リサーチ命! って感じですか?
「正直そういう感覚はあります」
――すぐ調べられるがゆえに外せないというのは、SNS時代の新しい悩みかも。若者も大変ですね。
「何か贈るときは『○○が好きだと聞いたからこれにしました』と理由付けできないと、不安です」
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- staff
- Text=Yuki Imatomi 
 Illustrations=Natsuki Suyama
- category
 CREA 2022年冬号
 ※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
 
               
            

 
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
               
               
               
               
                



 
                 
                 
                 
                 
                 
                