「動けないおじさんにならない一心で運動してます(笑)」(林)

――「恋心」がキーワードになる作品ですが、おふたりが今何か熱烈に“恋”しているモノ・コトはありますか? ぜひ教えてください。

 小松 最近、私は大人の塗り絵にハマっているんです……! きっかけは、コロナ禍でおうち時間が増えたときに「何かしたいな」と思ったことでした。もともと絵を描くのが好きだったので、色鉛筆や昔使っていたクレヨンを使って描き始めたんです。

 やっているうちに、描くこと自体よりも、色を塗ることのほうがもっと好きかも、と気づいて。今は有名な絵画の絵本を塗ることにハマっています(笑)。色見本通りに塗ることも楽しいんですけど、「私ならこう塗りたい」という独自の色使いで塗ったりもしています。

 色を塗っている間って、すごく無心になれるんです。時間があると、いろいろ余計なことまで考えてしまうので、ただ好きな色を塗るとか、没頭できることがすごく楽しくて。何も考えない時間もすごく大事だなと思っています。

――その絵をご自宅に飾ったりもしますか?

 小松 いえ、飾ってはいません。でも、母親に「こういうのを描いたんだ」と見せたりはしました。そうしたら、母も私の年くらいのとき、同じ絵を描いていたらしくて……!「すごいね!」と驚きました。

 林 へえ~!

 小松 びっくりですよね。結構特殊な絵だったんですけど、同じ絵を描いているお母さんって……家族の血がつながっているなと思いました(笑)。

――林さんも、恋しているモノ・はまっているコトなど、ありますか?

 林 僕はここ最近、ストレッチをするようになりました。10代~20代前半の頃はかなり運動をしていて、それなりに健康的な生活を送っていたと思うんですけど、だんだんお酒を覚えたりしていくうちに、年齢を感じるようになって……(笑)。昔は元気だったので、寝ていなくてもいろいろできたりしていたのに、できなくなってきましたし、久々に走ったりすると息切れしたりして、自分の体の劣化に驚いたんです。

 なので、ストレッチを教えてもらって、やるようになりました。ほかにも、いい入浴剤を探したり、健康志向になってきていますね。動けないおじさん、だらしないおじさんになりたくない一心です(笑)。

林 遣都(はやし・けんと)

1990年12月6日生まれ、滋賀県出身。2007年映画『バッテリー』で主演を務め俳優デビューする。連続テレビ小説「べっぴんさん」「スカーレット」、ドラマ「おっさんずラブ」などの人気作品に出演するほか、舞台でも活躍。


小松菜奈(こまつ・なな)

1996年2月16日生まれ、東京都出身。2008年にモデルデビュー。2014年に映画『渇き。』で長編映画デビューを果たし、『閉鎖病棟―それぞれの朝―』、『糸』、『ムーンライト・シャドウ』など、幅広い役に挑戦し実力派女優として注目を浴びている。

映画『恋する寄生虫』

極度の潔癖症で人との交流を避けてきた高坂賢吾(林遣都)。ある日、謎の男から高校生の佐薙(さなぎ)ひじり(小松菜奈)の面倒を見て欲しいという依頼を受ける。彼女は他人から見られることに恐れを感じる視線恐怖症という悩みを抱えていた。そんなコンプレックスを持った2人が不器用ながら惹かれ合っていくがーー。“虫”がキーワードになったファンタジーストーリーを映像作家・柿本ケンサクが情緒的に美しく描いていく。

出演:林 遣都 小松菜奈 井浦 新 石橋 凌
監督:柿本ケンサク
脚本:山室有紀子
原案:三秋 縋「恋する寄生虫」
2021年11月12日(金)公開
https://koi-kiseichu.jp/

衣装クレジット

小松菜奈 ベスト 1,299,100円、ベルト 242,000円、ネックレス 115,500円、ブレスレット 円103,400/全てシャネル(シャネル カスタマーケア/0120-525-519)、パンツ 39,600円/ラム・シェ(ブランドニュース/03-3797-3673)

2021.11.13(土)
文=赤山恭子
撮影=佐藤 亘
ヘアメイク=主代美樹(GUILD MANAGEMENT)/林さん、小澤麻衣(mod’s hair)/小松さん
スタイリング=菊池陽之介/林さん、遠藤彩香/小松さん