◆旅のターミナルで出合う異文化焼きそば①

沖縄・那覇「空港食堂」のケチャップ味焼きソバ

「CKBディナーショウの翌日を沖縄そばとタコライスに費やし、那覇空港でも時間があったので焼きそば補給。『焼きソバ』を頼むと醬油味かソース味かを聞かれます。で、『ケチャップ味で』というと作ってくれます(※できない場合もあり)」

「以前沖縄を訪れた際に、別の店でケチャップ味の焼きそばを初体験。ケチャップ味がショックだったと同時に、麺自体の魅力にもとりつかれました。麺が大好きなことに加えて魅力を聞かれると『ケチャップ味』と答えるくらいしかできませんが、ケチャップたっぷりのぽったりとした味にほのぼのします」

空港食堂

所在地 沖縄県那覇市鏡水150 那覇空港ビルディング1F

◆旅のターミナルで出合う異文化焼きそば②

新潟・万代シティバスセンター『みかづき 万代店』のホワイトイタリアン

「新潟を訪れたら、まずは『名物・万代そば』でカレーライスを平らげ、2階へ直行。そちらにございますのが『みかづき 万代店』です。

 イタリアンといってもイタリア料理にあらず。新潟では、焼きそばにミートソースをかけたものをイタリアンといいます。赤色のノーマルもありますが、ワタシの好みはホワイトソースがかかった『ホワイトイタリアン』です」

「味はというと、世の中で最もパンチのない食べもののうちのひとつとしてカウントされていそうなパンチのなさ。麺も特に口当たりとか噛み応えとかありません。時折顔を見せるコーンの存在が可愛くてキュート。焼きそばにも味は付いていますが、ホワイトにすべてをゆだねています」

みかづき万代店

所在地 新潟県新潟市中央区万代1-6-1 バスセンタービル2F

 焼きそばを巡る旅、いかがでしたか?

 小野瀬さんの本『焼きそばの果てしなき旅』には、ウマウマウーで目くるめく、首都圏&地方都市のご当地やご当地自作焼きそばまでぎっしり満載。まだまだ続くおうち時間の充実に、旅のおともに活用しましょう。

小野瀬雅生(おのせ・まさお)さん

1962年生まれ、神奈川県出身。「クレイジーケンバンド」のリードギタリスト、バンド「小野瀬雅生ショウ」のリーダー、歌も担当。通称は“のっさん”。緩急自在なギタープレイは“ハマのギター大魔神"の異名をとる。クレイジーケンバンドとしてアルバム「好きなんだよ」をリリースし、ツアー「好きなんだよ 2021-2022」では、全国焼きそば旅も充実の予感.。

『焼きそばの果てしなき旅』

小野瀬雅生著 ワニ・プラス 1,430円

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『好きなんだよ』クレイジーケンバンド

UNIVERSAL SIGMA 通常盤3,300円

2021.10.10(日)
文=CREA編集部
撮影=榎本麻美
写真=小野瀬雅生