KEYWORD【01】FRIENDSHIP

本音で語り合える女友達が私を最強にしてくれる!

 私たちが友情を実感するのは、調子のいいときより、ちょっと弱ったときや落ち込んだとき。失恋や病気、キャリアのつまずき、育児疲れに加齢に自信喪失など、4人も多々壁にぶち当たる。

 でもそんなとき、互いの役回りを替えながら怒りを代弁してくれたり、代わりに闘ってくれたり励まし合ったり、ただ寄り添って一緒に酔っぱらってくれる。

 土曜日のブランチ会は、かけがえのないエネルギー・チャージ時間だ。本音で語り合い、本気で心配する互いの存在が自分を最強にしてくれるのだと、私たちにリアルに実感させてくれる。

 常に本音トークゆえ意見が対立、喧嘩に発展することもあるが、そんなときほど強気な4人は互いの大切さが身に染みる。だから不器用な仲直りシーンは、必ず落涙しそうになるのだ。

共通の旧友が登場し、4人を引っ搔き回す!

 ベビーシャワーに招待した旧友が、シャーロットが“将来自分の子どもにつける”と公言していた名前を横取り。異議を申し立てるも、開き直られる。

 落ち込んだシャーロットを気遣い、3人は旧友を遠ざけようとする。環境の変化がもたらす価値観や関係性の変化は、誰もが経験すること。4人も将来を強く意識させられる回。

傷心をはねのけるため? ヤンキース観戦

 ビッグ(クリス・ノース)と別れて1カ月。家にこもるキャリーを元気づけようと、ミランダが連れ出したのは、ヤンキー・スタジアム。

 ミランダ以外野球音痴だが、「ゲーム再開!」とばかりに、キャリーは新人選手に酔った勢いでデートを申し込み見事ゲット。もつべきものは友。でも相変わらずキャリー、ちゃっかりしてる!

年齢、体形の変化、嫉妬 それも一緒に笑い飛ばす

 カジノ旅行に繰り出した4人。そこでミランダを“デカ尻”と呼んだ男たちを許さないと、4人は猛攻撃。

 能天気にはしゃぎながらも、4人はそれぞれ年齢がもたらす現実に直面し、自信喪失や嫉妬に悩まされる。それを皆で一緒に笑い飛ばすラストシーンが最高!

スタンフォード
(ウィリー・ガーソン)

キャリーの幼馴染で親友のスタンフォードは、タレント事務所を経営する恋多き男。キャリーが失恋するたびに、無条件に慰めてくれる貴重な存在だ。3人とはまた違う視点で、気づきをくれることも。最初は犬猿の仲だったアンソニー(マリオ・カントーネ)と映画版で結婚。

2021.10.16(土)
Text=Chizuko Orita

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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