昨年から外出する機会が減り、旅やレジャーとめっきり縁遠くなってしまった今日この頃。それだけに家を最高の遊び場にしている人も増加中。

 どんな空間でどんな時間を過ごしているのか、趣味を楽しむ部屋の様子を見せてもらいに、2軒のお宅へ伺った。

 今回伺ったのは東京都多摩エリアにある寺田 雅さん・幸子さんのお宅です。

» 趣味を楽しむ部屋づくり②


キャンプギアはお気に入りのボックスにまとめてすっきりと収納

 2匹のフレンチブルドッグと暮らす寺田さん夫妻。夫の雅さんは趣味のキャンプ動画で人気のユーチューバーだ。7年前にこの家を建てたとき、膨大なキャンプギアを収納できる念願のストックルームをつくった。

「玄関とは別に、駐車場から直接アクセスできる裏口に土間の部屋をつくりました。本当は車ごと入れられるガレージが良かったけれど、そこまでの贅沢はなかなか」

 とはいえ、両サイドにテントやシュラフも収納できる棚を置き、壁の有孔ボードにお気に入りのギアをディスプレイできる十分なスペース。アウトドア好きにはうらやましい空間だ。よく見ると、細かなキャンプギアはボックスにまとめられていて空間全体がとてもすっきり。

 「アウトドア好きな人は、みんな箱好き(笑)。このまま押し入れに収納できるし、車に積めるし、キャンプ中は生活感のあるものをこまめにしまえるので」と雅さん。中に入れるものよりも、置くスペースに合わせることが選ぶコツなのだとか。「家の棚、押し入れ、車に入るサイズをテトリスのように積んでいくのがポイント」と言う。

 そんな寺田さんのボックスは、コーヒー関連、調理関連など、ジャンルで分けられている。家で過ごす休日、美味しいコーヒーを淹れようか、というときはこの箱ごとリビングへ持ち運ぶ。

 キャンプ動画で美味しそうな映え料理を披露している妻の幸子さんは、趣味がそれほどないと言うけれど、コロナ禍をきっかけに犬の服づくりを始めた。ミシンとロックミシンは、普段はキッチン裏のストックルームに。使うときはダイニングテーブルが定位置になっている。

 「オンライン講座を受けただけで、本格的な裁縫は初体験。長年買うか悩んでいたロックミシンも買いました。まだ少ししかできていないけれど、達成感がすごくて」と笑う。

今回伺ったお宅は……
東京都/多摩エリア 寺田 雅さん・幸子さん宅


広さ 約107平米
間取り 3LDK+2STOCKROOMS
家族形態 夫婦+フレンチブルドック2匹


HP「PLAY OUTSIDE」

https://play-outside.com/

2021.09.19(日)
Text=Yoko Maenaka(BEAM)
Photographs=Hirotaka Hashimoto

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

明日のためのエンタメリスト

CREA 2021年秋号

明日のためのエンタメリスト

特別定価860円

CREA9月発売号は「エンタメ」特集。家に籠る時間が長くなって、あらためて“エンタメ”の力に気づいた人は多いのではないでしょうか。疲れた時こそ、観て、聴いて、読む。心身どっぷり浸ってもいいし、何も考えず笑うだけでもいい。ドラマ、映画、ラジオ、舞台、本、マンガを中心に、明日への活力となるリストをお届けします。