●食事は楽しまないと意味がない

 コロナ禍で一番変わったのは、なんといっても旅ができなくなったこと。これまではほぼ旅が日常だった。

 コロナ禍前は、家族の食事は日に2度作っていたのですが、いまは3食すべて僕が作っている(笑)。家族のために料理をする機会がさらに増えたね。

 そして、ロックダウン中は健康についてよく考えるようになった。乗り切るためにも、健康を保つことはとても大切だね。

 僕が実践しているのは基本的なこと。都会に住んでいるので、毎日公園を散歩し、木や鳥など自然を感じるようにしている。週に3回はジムに行って、体を鍛えてもいるよ。今日はジムに行きそびれたけどね(笑)。

 そして、自然なものを摂るよう心掛けてもいるね。野菜をたくさん、加工食品は避け、肉は少なめに、お魚は多めに。とはいえ僕は甘党だからチョコレートなど甘いものも大好き。食事は楽しまないと意味がない。バランスよくなんでも食べるよ。

 味噌、キムチ、ハリッサなど、世界中を旅して知った発酵食品も積極的に取り入れているんだ。

 世の中にはいろいろな食のトレンドがあるけど、バランスよく適度に、そして何よりも食べることを楽しむことが一番大切だね。

 ヘルスコンシャスな食事を意識して、コロナ禍を乗り切ろう。

 レストランが再開したら行きたいと、首を長くして待っている人がたくさんいるからね。

ビル・グレンジャー

レストランター。1993年、シドニーにて「bills」を開業。
アボカドトーストやリコッタパンケーキなどシンプルで素材を活かしたメニュー、オーストラリア人らしい気取らないビルのユニークなダイニングスタイルが話題となる。ニューヨークタイムズは「シドニーのエッグマスター」、ワシントンポストが「アボカドトーストを作った男」とキャッチコピーを付けるなど、ワールドワイドに注目を集める存在に。billsはシドニーに3店舗、ロンドンに4店舗、ソウルに2店舗、ハワイに1店舗を構えるまでに。2021年、処女作から20周年を記念する「オーストラリアン・フード」(英語版)を出版。現在はロンドン在住。

bills

https://billsjapan.com/

レストランター、ビル・グレンジャーが代表を務めるオーストラリア・シドニー発のオールデイダイニングレストラン。
国内では、七里ヶ浜、お台場、横浜赤レンガ倉庫、表参道、二子玉川、福岡、銀座、大阪の8店舗。世界では19店舗を展開する

bills 銀座

https://billsjapan.com/jp/銀座

bills 七里ガ浜

https://billsjapan.com/jp/七里ヶ浜

bills 赤レンガ倉庫

https://billsjapan.com/jp/横浜赤レンガ倉庫