コスメデコルテから生まれたアイシャドウが世代を超えて人気を博している。愛されるその秘密を、開発者に聞いた。


世代を超えて愛される名品「アイグロウ ジェム」

 こだわり抜いたカラーバリエーションとユニークな質感。指先でぽんぽんとまぶたに置くだけでこなれた目もとをかなえられると、プロだけでなく、幅広い世代から支持を集めているのがコスメデコルテの新名品「アイグロウ ジェム」。2016年春に登場してから、その人気は右肩上がり。CREA読者のなかにも、愛用者が多いはずだ。

「開発当時、私自身が30代を迎え、顔の骨格が変わってきたこともあり、何色も塗り重ねる強いアイメイクより、骨格を生かした抜け感のある目もとを目指せるアイテムを作りたいという想いから、新形状のアイシャドウの開発をスタートしました」

 そう語るのは、コスメデコルテのメイクアップ製品の開発を担当する蛭田あいさん。アイシャドウといえばパレットが圧倒的な支持を得ていたなか、単色、しかも指で塗る、という新しいメイク提案をしたアイグロウ ジェムは、口コミやSNSでも瞬く間に話題となった。

「私自身が欲しかった、ブラシを使わず、単色で濡れたような艶まぶたを実現する初代『AQ MW アイグロウ ジェム』が誕生するまで、実は2年ほど開発に時間がかかりました。

 開発スタート当時は、テクニックいらずで濡れ艶感な目もとに仕上がるアイシャドウが他にはなく、アイグロウ ジェムを製造する設備もなかったので、まさにイチからのスタート。指で押すとバウンドするような独特の感触を決めてから、もち、ヨレない密度感などの基本的な性能を決定するのに、ベースだけで約100サンプルもの試作を繰り返しました」

【History】

コスメデコルテ「アイグロウ ジェム」

2016年4月に初代『AQ MW アイグロウ ジェム』が5色展開でデビュー。2018年の2月には30色のカラーバリエーションになり、リニューアルを遂げる。2020年4月にスチーミーマット9色を発売、2021年1月には新色も追加。現在、全30色の展開。売れ筋BEST3は[BE387] [BR381] [BR300]と、赤味系ブラウンが人気なのだそう。

2021.04.01(木)
text:Ai Yoshida
photograph:Kenichi Yoshida

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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