2021年2月27日(土)17:18に、月は満月となります。

 約29.5日かけて天の12星座をゆっくりと巡る月は、乙女座に入座しています。

 この時期に、どんな風に過ごすのがよいか、西洋占星術研究家の岡本翔子先生がアドバイスしてくれます。

パズルのピースを埋めるごとく「何かを完成させる」のに適した日

 寒さの中にもかすかに早春の訪れを感じる頃。

 冬の間に蓄えていた生命の息吹が、外へと現れ始めます。

 2月27日は乙女座の満月。通常、満月の日は外出をしたり、人々と喜びを共有したりするのに適していますが、この日はいつも以上に心と身体が敏感になります。

 ストレスを感じる人々とは、一線を画したほうが心穏やかに過ごせます。

 この日は乙女座の満月に対し、愛情を司る金星が対宮の魚座を運行中。

 「愛」を巡る問題に直面する人もいそうです。

 人に厳しいくせに自分へのジャッジが甘くなるという、矛盾を孕んだ言動も目立ちます。

 この満月が持つ純粋さがいい意味でストイックに働けば、逆に“人を許す”包容力が持てるかもしれません。

 また乙女座の満月の日は、ジグソーパズルのピースを埋める如く、「何かを完成させる」のにも適しています。

 ちなみに2月の満月はスノームーン(雪月)、ブラックベアムーン(黒熊月)、エルダームーン(長老月)と呼ばれます。

 雪煙の彼方にぼんやりと霞む満月も、また風情があります。

〈『ムーンブック2021』(ディスカバー)より〉

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岡本翔子 (おかもと しょうこ)

占星術家。ロンドンにある英国占星術協会で心理学をベースにした占星術を学ぶ。CREAでは創刊号から星占いを担当。月に関する著作・翻訳も多く、月の満ち欠けを記した手帳『MOONBOOK』は、17年続くロングセラーに。モロッコへの造詣が深く、砂漠で月や星を眺めるのがライフワーク。月と美容、ボディケア、料理などを絡めた記事も好評を博している。

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