人間関係上級者のイモトさん、読者の悩みを解決して!
―――このエッセイでは、イモトさんは好きな人について綴っています。自分のことをこんな風に見てくれていたんだなと、書かれた人は感激するでしょう。エッセイで書かれた仕事仲間のNY在住コーディネイターのケイさんは、エッセイを額縁にいれて壁に飾っているほど喜んでらっしゃるとのこと。誰からも好かれ、人間関係の上級者ともいえるイモトさんに、人間関係に悩む読者へメッセージをいただけませんか。たとえば、職場で嫌な上司がいたらどうします?
私も聞きたいくらいです(笑)。いったん逃げるしかないんじゃないですか。
好きな人に、「好き」というのは得意なんですけど。苦手な人ねー。プライベートだったら、付き合わなければいい。でも仕事ですよね。だったら面白がるしかない。エッセイやラジオネタの一個になると思って。
苦手なところをケータイにメモして、友達にネタとして話したり。がまんできないことは紙に書くのもおすすめです。
でも正直いうと苦手な人について語りたくもないですよね。私は苦手なことを書くよりも「好き」を強調したいですね。
異動を希望するとか、本当にしんどくてどうしようもない時は会社を辞めるとか、やっぱり逃げるしかないと思います。
―――エッセイの中で、現在は旦那様となる方へ愛の告白を決めたとき、大吉を引くまで神社をはしごしたというエピソードをご披露されています。こんな風に幸運を自分からつかみにいく具体的なアイデア、いまだかつてあったでしょうか。
神社のはしごは、下手すると時間がかかって本当に大変ですよ(笑)。だけど、運を手にするために、そして不幸から遠ざかるためには、自分で何かを変えていくしかないと思うんです。
イモトアヤコ
1986年1月12日生まれ、鳥取県出身。2007年から日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』に出演。ドラマ、舞台など俳優業にも活躍の場を広げる。『棚からつぶ貝』が初めてのエッセイ集となる。
『棚からつぶ貝』
著・イモトアヤコ 本体 1,300円+税 文藝春秋
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2021.01.16(土)
文=CREA編集部
写真=松本輝一