台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。

 そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。


【2020年12月】悟明老師が占う 「世界の動き」

 今月も明るい兆しをお知らせすることができないことを大変心苦しく思います。

 先月から1月までの3か月は、世界中のどの国にとっても、これまで以上にコロナ対策に頭を悩ます時期になると出ています。

 特に感染拡大が深刻になりそうなのが、中国、韓国、日本、インド、フランス、イタリア、ロシア、アメリカ、ブラジルです。とりわけ若い世代が心配です。

 次に心配なのが、タイ、モンゴル、ブータン、マカオ。これまでは比較的落ち着いていた国々にも警戒が必要になってきます。

 さらには、ブルネイ。市中感染が極めて少ないベトナムやパラオといった国々にも、心配が及びそうな雲行きです。

 占うまでもありませんが、あらゆる経済活動は低迷します。航空、観光、娯楽、スポーツ業界、そして理財関係は、日ごと厳しさが増していくイメージです。

 さて、今月を表す星は、火に属する“丁”。そのもとに集まり、鍵となる星は、太陰星、天同星、天機星、巨門星です。

 コロナ禍のゆくえは、すべての国に共通する大問題なので、なるべくそれ以外の部分での動きを捉えていくことにします。

 太陰星=アメリカには、福星である化禄が入ることから、神様の御加護が期待できます。何かと混乱しているようですが、次第に国民が望む方向に進んでいくように思われます。

 天同星=台湾には、権威や指導力を象徴する吉星の化権が入ります。世界の大きな変化に対して、対日韓、対中国との互助関係が生まれる可能性があるでしょう。

 天機星=ヨーロッパには、パフォーマンスを意味する化科がきていますが、同時に勾絞、五鬼という人々の魂を奪う星も入ってくるため、政府の施策がうまくいくように思えません。

 いくら知恵を振り絞っても解決策が一向に見つからず、困り果てている……そんなひと月になるかもしれません。

 巨門星=ロシアには、今月も困難や挫折を象徴する化忌が入ってきます。さらに問題が長引く様を示す陀羅もあり、私たちのうかがい知れない部分で、紛争、暴動、喧嘩などが絶えない時期となりそうな星回りです。

2020.12.01(火)
文=堀 由美子