#3 クリーミーで香ばしくチョコレートのような味
◆ドラフトギネス(スタウト)
黒いビールと言ったらドラフトギネスを思い浮かべる人も多いかもしれません。黒ビールの代表格で、スタウトというスタイルです。
黒いビールは苦そうに見えますが、逆にクリーミーで香ばしくチョコレートのような味なんです。泡を見てみるとそのクリーミーさを感じられるきめ細かいベルベットのような感じがありますよね。
ビールの味が苦手な人は、逆にドラフトギネスなどのスタウトから初めてみると、ビールに対する概念が変わるかも知れません。
#4 飲む直前にひっくり返すおもしろい仕掛けがアリ
◆赤濁(レッドエール)
缶をよく見てください。これ、逆さなんです。飲む直前にひっくり返すと、濁りが上にある状態になり、沈殿することなく注げるようになっています。
このちょっとした仕掛けもおもしろいですが、飲み口もコクがあってリッチで香ばしく、秋に合うビールというイメージです。
色はきれいなルビー色で、少しワインのようなフルーティーさも感じられます。ナチュラルローソンで挙げた5つの中では、わたしのお気に入りはこれですね。
#5 フルーティーでバランスのいい苦み
◆パンク IPA(IPA)
スコットランドのブルワリー「ブリュードッグ」のIPAです。IPAはインディア・ペール・エールの略でホップが多く入った苦いビールなのですが、このパンクIPAはどちらかというとトロピカルフルーツのような、グレープフルーツのような苦みで、ガツンとした苦みではなく、とてもバランスのいい苦みです。
IPAが苦いから苦手という人は、パンクIPAを試してみると「IPAってこんなにフルーティーなんだ」とびっくりすると思います。
以上5つ、それぞれ特徴のあるスタイルを挙げてみましたがいかがでしょうか。ビールの苦みが苦手、ビールはあまり飲んだことがないという方は、#1から#5の順番で飲んでみていただきたいです。
ビールって苦いという概念を覆したいなら、ドラフトギネスや赤濁を試してみて欲しいかなと思います。
ここから自分の好きなビールのスタイルが決まってくると、ビアバーでも頼みやすくなります。みなさんに、たくさんの素敵なクラフトビールとの出会いがありますように。
ナチュラルローソン
https://natural.lawson.co.jp/
※店舗によっては商品の取り扱いがない場合があります。
岩田リョウコ
文筆業、イラストレーター。在米中の2015年にアメリカで出版した『COFFEE GIVES ME SUPERPOWERS』は、米アマゾンランキングで1位を獲得。世界5ヵ国で翻訳出版される。コーヒーのほか、サウナ、映画の連載を執筆。サウナ好きが高じてフィンランド政府観光局フィンランドサウナアンバサダーに任命される。著書に『週末フィンランド ちょっと疲れたら一番近いヨーロッパへ』(大和書房)、『シアトル発 ちょっとブラックなコーヒーの教科書』(ガイドワークス)がある。Twitter @ilovecoffeejp
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エンジョイ! クラフトビール
2020.11.29(日)
文=岩田リョウコ
撮影=釜谷洋史
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