アイスクリームと生クリームを添えたマフィンサンデー
ここならではの楽しいメニューが、マフィンサンデー。好きなマフィンを選ぶと、温めてアイスクリームと生クリームのホイップを添えて出されます。とろりとろけるクリームと甘さ控えめのマフィン生地が口の中でひとつになって、至福のひととき。テイクアウトして歩きながら食べるのもおすすめだそう。
「朝食や昼食として食べてほしい。マフィンとベーコンと目玉焼きは甘辛のベストな組み合わせだと思うから(笑)。甘さはうんと控えめです」。谷藤さんの自由な発想から生まれるオリジナルのマフィンには「きんぴら」や「ピザ」、「ラタトゥイユ」、ホワイトソースを使った「グラタン」、求肥の団子を入れた「餅入り」などがあり、とても個性的。それぞれのファンも多いのだそう。
また、「果物をフレッシュのまま使いたい」と谷藤さんは工夫しています。中にイチゴを丸ごと1個入れて焼き上げたものは、食べるととてもジューシー。本ミカンは皮をむいて半分に切って上にのせたり、明石に近い産地・岩岡のイチジクも半分そのままを入れて焼いたり。フルーツのみずみずしさを感じられるマフィンは、ここで毎日焼いているからこその逸品です。そんな季節だけの人気商品が次々に生まれているのです。
甘酸っぱさがクセになる「クランベリー・クリームチーズ」、ベースの生地にチョコを混ぜるだけでなくチョコチップも入れた「ダブルチョコ」は、おやつにぴったり。お店で炊き上げた黒豆と京都の抹茶を使った「まっちゃ・黒豆」や、さつまいもたっぷりの生地からスイートポテトが顔を出す「スイートポテト」は日本茶とベストマッチ。「モッツァレラ・ドライトマト」は、温めると中からチーズがとろり。土曜日に買って帰り、日曜日のブランチに楽しむご夫婦がおられるとか。
「マフィンは何を入れてもいい。何でも入れられるから、これからもいっぱい創作していきます」。みんながそれぞれに好きなマフィンがあるお店が街にあれば、それだけで毎日が楽しくなりそう。谷藤さんの「目標123店」も夢ではないかもしれません。
No123
住所 兵庫県明石市本町1-4-15
電話番号 078-911-3361
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2013.03.10(日)