洗顔から保湿まで一貫したセラミドケアで 肌の根本改善を目指す
キュレルのお手入れの核となるのがセラミドケアだ。何たって花王は40年にわたりセラミドの研究に取り組むパイオニア。
セラミドが肌の保湿に重要な成分であることを発見(1985年)し、当時、高価なうえに安定的な配合が難しかった天然のセラミドと同様の効果を発揮する「セラミド機能成分」を世界に先駆けて開発('87年)したのも花王。その後、12年の歳月をかけてキュレルの最初のスキンケア(5品)が製品化されたというからそのこだわりは半端じゃない。
「キュレルのセラミドケアは肌のセラミドを守って洗う“洗浄”と、セラミドの働きを補い、潤いを与える“保湿”の2つのアプローチでバリア機能をすこやかに保つという考え方。低刺激性処方を守りながら肌への効果を追求し、優しい使い心地にもこだわって。効果が高くても実績のない成分は使いません」
安心・安全の厳しいハードルを越えて世に送り出された現在、約70アイテム。名品も多く、たとえば全身用のローションとクリームは'99年のブランド誕生時から愛され続けるロングセラー。潤浸保湿フェイスクリームもキュレルの名を一躍広めたヒーローアイテムだ。
そして、新たなアイコンとして注目なのが、2020年の今年4月に発売され、大ヒット中の“いつでもどこでも、どこにでもセラミドケアできる”ディープモイスチャースプレー。
「高い保湿効果と手軽に使える利便性を両立するために最もこだわったのが、スプレータイプであってセラミド機能成分を高配合すること。セラミド機能成分を微細化する技術を開発し、1,000くらいの処方を検討に検討を重ね、安全性のテストを繰り返して製品化までに7年かかりました」
肌がみずみずしく潤って乾かないし、サイズが3種あるのも偉い!
「商品開発ではお客様の声を大切に。実際にどんな肌悩みを抱えてどんなものを求めているのか。定期的に調査を行ったり、お客様相談室に届く質問や意見がヒントになることも。発売した商品にも『私の肌の救世主です』『もう手放せません』といった嬉しい声をいただき、開発チームのみんなが意識を持って取り組んでいます」
今後も新しい商品って……?
「乾燥性敏感肌の悩みがある限り、キュレルが提案できることはまだまだあると考えています。最後の一人が肌悩みから解放されるまで寄り添うブランドでありたいですね」
秋の新製品は 待望のアイクリーム!
取材の最後に「キュレル初のアイクリーム誕生」の情報を入手。皮膚が薄く乾きやすい目元を集中保湿して潤い続くハリのある目元に。乾燥による小ジワが気になる人にぜひ!
(※) インテージSRI化粧品敏感肌市場 2015年1月~2019年12月 シリーズ別金額シェア
花王株式会社 キュレル事業部
シニアマーケター 青木麻美さん
キュレルの商品開発・マーケティングを担当。乾燥性敏感肌の方が抱える悩みを真摯に受け止め、QOL向上に貢献する商品開発に取り組む。
Column
吉田昌佐美のブランド魂発見!
鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。
2020.08.19(水)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一