台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2020年8月】悟明老師が占う「世界の空気」
今月の運勢のカギを握る星は、太陽星、武曲星、破軍星、廉貞星。この時期、太陽星には化忌、武曲星には化科、破軍星には化権、廉貞星には化禄という星が付属します。
この天下第一盤から見えてくるのは……絶え間なく天災が起きる様子です。
世界の至るところで、大水害、干ばつ、地震、バッタの食害が起こり、多くの人が犠牲となる可能性が高まっています。
場所によっては、一難去ってまた一難……という場合も。
コロナ禍がくすぶるなかで相次ぐ大きな天災。世界中の誰もが不安を抱くひと月となるかもしれません。
今月、明るい兆しがあるのは、廉貞星のもとにあるロシア。廉貞星には人や財を集める化禄が入るため、人心も経済も落ち着きを見せるひと月となりそうです。
最も心配なのは、水を象徴する破軍星のもとにあるインドです。水の勢いが強まる星回りゆえ、水害を始めとした天災が起きやすくなります。
さらには政治的な争い事も多くなる模様。その影響は、アフリカ、カナダ、日本と韓国にも及びます。
そして、太陽星のもとにあるフィリピン。もともとは活動的な星ですが、今月は困難や挫折を意味する化忌が入るため、火災の心配があります。
そして、この星の影響は、インドネシアやシンガポール、さらには中国、インドへと波及していきそうです。
武曲星のもとにある中国は、知性や表現力を意味する化科が入るため、経済復興を目指し、さまざまなパフォーマンスを展開する気配です。ただ、化忌が入るフィリピンの影響を強く受ける星回りゆえ、そうした試みは空振りに終わるでしょう。
アメリカはというと、陰険な横やりを入れる凶星の陰煞星が入ることから、政府の思惑通りには事が進まないと見ています。経済の回復も、コロナの感染拡大抑止も8月中の実現は難しいでしょう。
コロナ禍の状況はさまざまですが、各国とも内需を促し、自国内で経済を回していく方向に進むため、飛行機、船舶といった大型の輸送手段を動かし始める国も出て来ます。
しかし、この時期の搭乗には慎重になったほうがよいように思います。
2020.07.31(金)
文=堀 由美子