2020年末にグレートコンジャンクション! その前に見直して
望月 星を読んでいると、2020年は戦争が起きるのではと言われていましたが、まさかコロナウイルスがやってくるとは思いませんでした。
宮崎 2020年の年末までの星の動きを見ると、木星(発展)と冥王星(破壊、再生)が常に手を組んでいる状態で、既存のものを破壊することを肯定するエネルギーが高まっています。
コロナウイルスを機に、今までの問題が表面化している人もいるかもしれません。
望月 意識改革の時期ということですかね。
宮崎 長年(3年くらい前から)気になっていたことなどがあれば、ぜひこの機会にしっかり見つめ直しましょう。安定していることでも再検討してみるといいかもしれません。
また膠着状態でどうにもならないこともあれば、いちど問題の原因を突き詰めてみることも大事です。
望月 なぜこの時期なんでしょう。
宮崎 2020年の年末にはグレートコンジャンクションといわれるおよそ20年に一度の大変珍しい現象が起きます。木星(発展)と土星(試練)が山羊座で手を組みながら水瓶座に移動し、土の時代が終わって風の時代に入ります。
望月 風の時代は具体的に、いつから始まると考えられますか。
宮崎 12月の中旬以降は、もう風の時代と思ってもらっていいと思います。
望月 冬至のころからですね。
宮崎 はい。2021年以降は水瓶座へとどんどん惑星が移動していきます。変化のスピードが速くなるので、問題にじっくり取り組むこともままならないでしょう。
望月 だから、懸案事項には今年中に手をつけた方がいいんですね。
宮崎 そうです。土の時代は物質的豊かさが求められましたが、風の時代は、情報ネットワークや人との繋がりがキーワードになってきます。性別、年齢、肩書は関係ない、横の繋がりが大切になってきます。
自分自身の個性をアピールできる時代になるので、自分が大切にしたいと思うことを見極める必要があります。
望月 「個」の時代ということですね。昔みたいに年齢を重ねれば出世できるわけじゃない。でも逆に言えば、自分次第でちゃんと評価してもらえる時代になると。
宮崎 その一方で、今まで当たり前だった生活習慣や食生活、お金の稼ぎ方に蓄え方も、革新的に変化していきます。土の時代で固めてきたものが、風の時代になって吹き飛ばされます。小さな視点でのこだわりを大きな視点に変えていくことが大事です。
望月 この変化を嘆くのではなくて、どんなチャンスが転がっているかを考えていくという発想ですね。
望月麻衣(もちづき まい)
作家。北海道出身、京都在住。『京都寺町三条のホームズ』で第四回京都本大賞。同作はシリーズ150万部を突破し、コミック化、アニメ化もされている。著書に『京洛の森のアリス』など。現在著作は38冊刊行。累計で200万部突破する。最新作は『満月珈琲店の星詠み』(文藝春秋)。仕事に疲れた人々が、占星術の導きによって新たな人生の道を見つけようとするハートフルストーリー。
宮崎えり子(みやざき えりこ)
占星術師、アロマセラピスト。アロマセラピーサロン・モンサンミシェルのスタッフ、インストラクターを経て、アロマ占星術ストレッチサロン・レ*クレをオープン。
ブログ https://profile.ameba.jp/ameba/mini-holi/
桜田千尋(さくらだ ちひろ)
イラストレーター。WEBで発表した「満月珈琲店」のイラストが話題に。作品集に『満月珈琲店』がある。
2020.07.04(土)
文=文藝春秋「別冊文藝春秋」編集部
イラスト=桜田千尋