運気上昇中に受け身でいると チャンスを逃す!

望月 逆に、星を読み損なって失敗したことってありますか?

宮崎 読み損なったというより、ラッキーなタイミングが来るとわかっていたのに、自ら行動を起こせなかったということは、何度もありました。受け身の姿勢でチャンスを逃してしまったことを悔やんでいます。

望月 それはありますね。星の流れが見えていても、それを行動に繋げなかったら何の意味もないわけで、超開運の日でも何もしなかったら、普通の日と変わりませんものね。

宮崎 私に限らず受け身な人は多いんです。

 特に金星期(16歳~25歳)の女性は受け身になりがちなので要注意。相談にお見えになるかたで「この時期に出会いがあるって言われたんですけど、何もなかったです」とおっしゃるかたもいて。

望月 ああ、なるほど。明らかに王子様だとわかる人が向こうから歩いてくるわけではなくて、出会いにするかどうかは自分次第ということですね。

宮崎 そうです。サーフィンですごい波が来たとして、それを、ボードも持たずに波打ち際で眺めているだけでは波には乗れませんからね。麻衣さんは失敗は?

望月 失敗とも違うんですが、私の場合は、「凶」の暗示が出たときに落ち込んでしまって。でもそのうち、それは運が悪いんじゃなくて、ある種の「試験」だということがわかってきました。

 ここを乗り越えたらすごいハッピーが待ってるぞ、と今は発想を変えています。

宮崎 そうなんですよね、「凶」じゃなくて「試練」なんですよね。

 あと、運勢の悪いときは対策をして、自分の心の筋肉を鍛えるのがおすすめです。そして、ラッキーな時期は、いつもとちょっとだけ違う行動を心がけるのがいいと思います。

望月 例えば、どんなことをしたらいいでしょう?

宮崎 いつも端っこに座っている人だったら、思い切って真ん中に座ってみるとか。あとは通勤通学の道をちょっと変えてみるとか。自分の中で「今日はいつもと違うことをしたぞ」と思えることが大事。

望月 私は、小さいことでも自分の願いを自分で叶えてあげるようにしてるんです。

 例えば原稿が終わったらカフェに行こうとか、花を買うとか。そうしているうちに、だんだん到底叶えられないだろうと思っていたような大きな願いが、叶うようになるんですよ。

宮崎 それは、すごい。「叶い癖」をつけていくわけですね。自分で運命を変えたという感覚を持つことで、チャンスを得られるんでしょう。

望月 星を知る、そして動く、イコール結果。それが占星術ですね。

2020.07.04(土)
文=文藝春秋「別冊文藝春秋」編集部
イラスト=桜田千尋