台湾コーディネーターの青木由香さんが選んだ、心惹かれる日用品をご紹介。

 今回は、「文房具」篇。

 今では数少なくなった活版印刷屋とのコラボで生まれた印刷機、昔は爪切りとしても使われていた切れ味抜群のはさみなど、ちょっといい文房具は暮らしに潤いを与えてくれます。


台北の活版文化を残す印刷機

 名刺を活版印刷できる機械。いくつかのレイアウトからデザインを選び、文字は店のすぐ近くにある活版屋「日星鑄字行 (リーシンジュハン)」で購入し機械にセットしてもらう。

「内装デザインの会社が、台北にほとんどなくなってしまった活版の文字を残そうと思い生まれた商品。形もおしゃれです」(青木さん)

●ここで買いました!

一間印刷行(イージェンインシュァーハン)

内装デザイン会社がポータブル活版印刷機をつくり始め、のちにショップとしてオープン。

所在地 台北市大同區太原路97巷12號1樓
電話番号 02-2559-2334
営業時間 10:30~18:00
定休日 月・火曜
https://www.aletterpress.com/

2020.04.26(日)
Photographs=Kiyoko Eto
Coordination=Yuka Aoki
Cooperation=Taiwan Tourism Bureau

CREA 2020年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

おいしい、台湾。

CREA 2020年5月号

その一口できっと笑顔
おいしい、台湾。

定価820円

台湾を訪れると、いつも地元の人のあたたかさ、おおらかさに心癒されます。その笑顔の秘密は、日々の豊かなごはんなのかも。あつあつの小籠包に滋味深いお粥や豆漿、心ときめくかき氷とふわふわの豆花。おいしいものは元気をくれる。そんな当たり前だけど大切なことを思い出させてくれる旅をご案内します。