「ひと言」加えて話を盛り上げる

 慣れてきたら、「お礼+ひと言」で会話を広げたいもの。

 たとえば、「ありがとうございます。+今日のブラウスはお気に入りで、色違いで3枚持ってるんです」と返せば、こちらの照れる気持ちも薄れますし、あちらとしても「どこで買ったんですか?」と、さらに会話のきっかけが生まれる、というわけです。

 学歴や容姿、仕事の業績などを褒められた場合も同様です。

「○大なんですか? すごいですね」「ありがとうございます。+高校時代、超ガリ勉でがんばったんですよ」「意外ですね」

「肌、すごくきれいですね!」「ありがとうございます。+毎晩、保湿クリーム、ベタベタに塗ってます(笑)」「どんなクリームなんですか?」といった具合。

 ちなみに、これは雑談ではないのですが、相手がイヤミを言ってきたときにも、「ありがとう」という返しは無敵です。

「いいよなあ、お前みたいなヒマ人が、給料だけはもらえてて」「ありがとうございます。ほんとそうですよね」

「旦那さんの稼ぎがある人は、余裕があるわねー」「ありがとうー。ほんと、いい旦那で助かってる」

 便利で使い勝手のいい「ありがとう」、ぜひ有効活用しましょう。

one point

「ありがとう」は攻めにも守りにも使える無敵ワード。

『超雑談力』

初対面の人や上司、義両親など、微妙な関係の人との雑談にストレスを感じる人も多いのでは? 雑談は「普通の会話とは、まったく違う」ので難しいのは当たり前。上手に雑談するには、「雑談に適した話し方=雑談力」を身に着けさえすればOK。超カンタンに実践できる話し方のコツをたっぷりと収録。

著・五百田達成
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ディスカヴァー・トゥエンティワン
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五百田達成(いおた・たつなり)

作家・心理カウンセラー。 米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。 東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。「スッキリ!!」(日本テレビ)、「この差って何ですか?」(TBS)ほか、テレビ・雑誌などのメディア出演も多数。
Twitter @ebisucareer