菅田将暉がフツーの男になれる
「忘れらんねえよ」のリリック

 以前に自分のことを“小器用”と話していた菅田さん。男の不器用さをド直球で歌う柴田さんの楽曲に惹かれたのは意外な気もする。

菅田 それ、よく言われます。エンターテイメントの世界にいるんで、スポットライトが当たる場所ではちゃんと自分を“プレイ”して自信満々に振る舞いますからね。

 でも、高校生の時に訳もわからずこの世界に入っただけで、もともとはフツーの男なんですよ。職業としての“菅田将暉”がひとり歩きしているような、ちょっと寂しい気持ちになる時もあるんです。

柴田 それが表に出る人の孤独なんだろうなあ。

菅田 でも、柴田さんの曲を聞くとちゃんとフツーの男であることを確認できるというか。最初に衝撃を受けたのが「CからはじまるABC」って曲なんですけど、普段みんなが思っていても口にしない言葉をそのまま使うんですよ。

 僕は繕うことが専門の役者だから本音は奥に潜ませるけど、柴田さんは全く逆。でも、佇まいや声、メロディーによって飾らない言葉がちゃんとアートになる。生き様に噓がないから気持ちいいんです。

柴田 嬉しいっすねー!

菅田 もっと青春しなきゃダメだなって気持ちにさせられます。でも、実際に会ってみて思ったのは、柴田さんもちゃんとどこかで“プレイ”してるということ。その奥深さはクリエイティブですよね。

柴田 ちょっ、酒飲んでいいすか。こんな極上の肴ないですよ(笑)。

菅田 アハハハ!

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菅田将暉(すだ まさき)

1993年2月21日生まれ、大阪府出身。2009年にデビュー後は、映画『共喰い』『あゝ、荒野』『銀魂』シリーズなど話題作に多数出演。17年には歌手デビューも果たした。2019年11月9日(土)から舞台『カリギュラ』に出演。映画『糸』が2020年4月24日(金)に公開予定。


柴田隆浩(しばた たかひろ)

サラリーマンを経て2008年12月にバンド「忘れらんねえよ」を結成。作詞・作曲を手がけ、現在はひとりで活動中。アニメ『逆境無頼カイジ 破戒録篇』、映画『うつくしいひと』、『ポンチョに夜明けの風はらませて』など、映像作品の主題歌に起用されることも多い。

舞台『カリギュラ』

アルベール・カミュの戯曲をもとに、ローマ帝国第3代皇帝カリギュラの狂気を描く。菅田将暉さんは演出家の栗山民也さんと初タッグ。
出演:菅田将暉、高杉真宙、谷田 歩ほか。
2019年11月9日(土)~24日(日)に新国立劇場 中劇場にて上演。
https://caligula.jp/

6thアルバム『週刊青春』

柴田さんが編集長を務めた200ページのBOOKとアルバムのCDをセットにした「プレゼント盤」。BOOKには自伝長篇小説や、著名マンガ家達の描きおろしマンガ、酔いどれバンドマン対談などを収録。
2019年12月18日(水)発売。
ユニバーサルミュージック プレゼント盤 4,980円。
https://www.universal-music.co.jp/wasureranneyo/products/umca-10071/

直筆サイン入りポラを3名様にプレゼント

CREA11月号をお買い上げの方に、お二人の直筆サイン入りポラロイド写真をプレゼントします。詳細は誌面をチェック!

2019.10.17(木)
Text=Kozue Matsuyama
Photographs=Masamitsu Magome
Styling=Shogo Ito(sitor)〈Suda〉
Hair & make-up=AZUMA〈Suda〉

CREA 2019年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

今、気になるいい男。

CREA 2019年11月号

仲の良さにこころときめく
今、気になるいい男。

定価820円

楽しそうにしている“彼ら”を見て、なぜだか幸せな気持ちになったことありませんか? ときに心掴まれ、ときに憧れを抱かずにはいられない。そんな関係性を誰かと築いている「いい男」たちが集ったこの1冊。さあページをめくって、横からそっと覗いてみては。表紙を飾る東方神起のスペシャルインタビューも必見です!