注意したいこと その2
キャンペーン時期を見極める
消費税10%増税に伴い、消費者に最大5%が還元される「ポイント還元制度」が始まる予定です。
キャッシュレスの支払いであることが前提で、還元率は5%、2%、還元なしの3種類が混在しています。
中小企業や個人が経営する小売、飲食、宿泊などは5%還元になります。コンビニ、外食、ガソリンスタンドなどのフランチャイズチェーンは2%、大手スーパーや百貨店などは還元なしです。
つまり、大手スーパーや百貨店などで定価で購入する商品以外は、駆け込み買いを意識する必要はないと言い換えることができます。例えば、百貨店で購入する化粧品やブランド品などは急いだほうがよいでしょう。
ネットショップなどでも、個人事業主が出店している場合は還元を受けられる可能性が高いのです。どのお店が対象になるのかはポスターなどでパッと見て分かるようになる予定です。また、経済産業省のウェブサイトにも登録加盟店のリストが発表されています。
ポイント還元対象となるキャッシュレス決済は、指定のクレジットカードや電子マネー、QRコードになります。また、金券、自動車、住宅などの一部の商品はポイント還元の対象外となります。
注意したいこと その3
消費税がかからない取引もある
なかには消費税がかからない取引もあるので、そうしたものは急いで購入する必要もありません。
例えば、住宅や自動車も中古だと基本的に消費税はかかりません。また、メルカリなどの個人間売買も基本的に消費税はかかりません。
海外での消費についても日本の消費税はかかりません。例えば、国際線の航空券代金なども基本的に消費税の対象外です。
ただし、消費税の対象外となる取引の場合も、国内で発生する代理店への手数料などは課税される場合もあるので注意が必要です。
以上の3つを考慮しながら買うべき物を見極める必要がありそうです。特に今回は軽減税率制度もあるので、一つ一つの買い物について軽減税率の対象にならないかということも見極めていく必要がありそうです。
Column
花輪陽子さん、教えて! 旬のマネーニュース講座
すでに話題になっていて、今さら聞けないマネーについての話を、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんがやさしく解説。脱マネーアレルギーをめざして!
2019.09.10(火)
文=花輪陽子