今度は、着る側から編む側へ
男が編むセーターに期待!
――実際にファンの方から手編みのものを貰ったことは?
「前はありました。いいな、と思ったものは着ていました。ただ、サイズが合わなくて大きめなことが多くて。あと、個性的過ぎて着られなかったものも……。今もたまにマフラーを送ってくださるファンの方がいます、気持ちがありがたいですね」
――プレゼントしたものを一度は手にとってもらえる、とはファン的には泣きそうに嬉しいかも。
「これを編んでいる時間、他のことをしたほうが有意義に過ごせるのに(笑)。でも意外と“自分のために編みました”という方の報告も多かったですよ。シンプルなデザインだったので編みやすかったのかもしれませんね」
――なるほど。風間さんがリクエストしたデザインは編みやすくて、かつ着やすいセーター。セーター初心者にもトライしやすいものだったということでしょうか。本を出された当時の反響は覚えていますか?
「雄鶏社からは“すごい反響があった、セーター本で一番売れた”と報告を受けましたね。この本がきっかけで担当編集の方も会社で昇進されたらしいです」
――おぉぉぉぉぉ!!!!(一同絶叫) 出世! すごい! やっぱりキング・オブ・セーターブックは風間さんだった、間違いなかった。我々の目に狂いはなかったということですね。
「逆に僕は今、皆さんのお話をうかがって、改めて“そういえば全部ロケだったな”とか、いろいろと蘇ってきていますよ。ちなみに今、セーターを編まれる方っていらっしゃるんですか?(と、いきなり逆質問)」
――編まれる方はたくさんいらっしゃると思います。男性の編み物人口も増えているらしいです。自分のために編む文化というのでしょうか。“男性が編む編み物の番組”があってもいいかもですね(笑)。
「確かに。“自分のために”っていうのもいいですね。編み物王子の広瀬さんは知っていますよ」
――広瀬光治先生は編み物男子のパイオニアですね。もし“編み物をしてください”っていうお仕事の依頼がきたら?
「編み物ですか? やりますよ(笑)。ただ、もう老眼入ってるから細かい部分が大丈夫か心配ですね(笑)。簡単に編めるのであれば、是非やりたいですね。着る側から編む側へ。マフラーとか小物くらいだったらいけるかもしれないね」
――期待しかないです。本日はありがとうございました。
最後には“着る側から編む側へ”という、とてもシビれるフレーズまで飛び出した風間さんのインタビューはこれにて終了。これは新しい展開を期待しちゃいます。
「キング・オブ・セーターブック」こと、風間さんのインタビューはSB愛好会にとって本当に夢みたいな時間でした。最高!
次回はついに最終回! 皆様のアンケートなどをもとに、SB愛好会が何時間でも話していられる「セーターを誰に着せたいか」をまるごと妄想します。お楽しみに。
風間トオル
1962年神奈川県生まれ。テレビ朝日系「科捜研の女」に出演するために、京都に滞在することが多く、現在日之出出版の雑誌『Fine』にて「風間トオルが案内する大人の男が京都へ行くなら。」を連載中。
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2019年の今、SBを作るなら誰に、どんなセーターを着せたい?
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締切は2019年4月1日(月)18:00です。
https://goo.gl/forms/WEKYvomeKIcMrUjT2
今振り返る “セーターブック”の世界
2019.03.20(水)
構成=水野春奈
撮影=平松市聖
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