本物のボーイング787を
間近で見ることができる!

 中部国際空港セントレアでもっとも楽しみにしていたのが、敷地内に2018年10月にオープンしたばかりの複合施設「フライト・オブ・ドリームズ」だ。出発ロビーと中部国際空港駅を直結した渡り廊下の先にある。

 この施設の最大の特徴は、本物のボーイング787ドリームライナー初号機を間近で見ることができるということ。

 館内はふたつの施設に分かれている。前述の機体がある1階の「フライトパーク」と、ボーイング社創業の地シアトルをテーマにした、2・3階のレストラン&ショップフロアだ。どのフロアからも機体を見ることができる。

 「フライトパーク」の入場料は1,200円。充分に価値のある1,200円だ。

 まずは、入口正面のカウンターで整理券をもらおう。30分に一度のプロジェクションマッピングを使った映像と音のショーを、4階から見ることができる。

 これ、「フライトパーク」全体がスクリーンとなって繰り広げられる壮大なもの。花びらが舞い散ったり、空を飛んでいるかのような躍動感のある映像だったり、圧倒的な迫力がある。

 ショーが始まるまでは館内の他の施設で楽しもう。「ボーイングファクトリー」では、飛行機を組み立てていく様子を映像で見ることができる。壁と床に映像が映し出されるので、まるで飛行機工場の中にいるかのようだ。

 その隣には紙飛行機のコーナーがある。紙飛行機を折って、光のゲートの中で飛ばすと、光が紙飛行機に反応して揺れ、音が鳴るという、不思議な体験ができる。

 そのまた隣のドーム状の部屋の中では、飛行機の絵を動かすことができる。紙に描いた飛行機の絵をスキャンしてデジタル化し、ドーム内で自由に飛ばすというもの。子供も大人も楽しむことができる施設だ。

 他にも、スマートフォンにアプリをダウンロードして、館内で飛行機のパーツを集めるゲームをしたり、別料金でB787実機のコックピットを使ったフライトシミュレーターでの操縦体験をしたり。まる一日遊ぶことができそうだ。実際、ずっとここにいて、そのまま羽田に帰ろうかと迷った(笑)。

 予想外に楽しかったのは、「フライトパーク」の出口にある「ボーイングストア」。

 シアトルのボーイング社オリジナルのグッズもあるが、半分以上はボーイング社の承認を得て日本で作られているオリジナル。とくに、飛行機型のクッキーや滑走路をイメージした長ーいバウムクーヘンなどはここでしか買うことができないレアものだ。

 シアトルから輸入された一点物としては、実際に使われていた飛行機のパーツ類や、機内食を運んでいたワゴンなどがある。

 見ているだけでも楽しい。ことさら空旅に詳しい店員さんもいるので、いろいろと教えてもらうことができるかも。

フライト・オブ・ドリームズ

所在地 愛知県常滑市セントレア1-1 中部国際空港セントレア
http://flightofdreams.jp/

2019.01.19(土)
文・撮影=たかせ藍沙