若林さんのスイッチ
1冊、1曲、1杯

●1冊
 『大聖堂』レイモンド・カーヴァー

「最近、暗い本ばかり読んでいて、その中の1冊がこれ。陰鬱な登場人物の存在が何気ない幸せを特別なものと感じさせてくれる。本は喫茶店で集中して読むことが多いです」
村上春樹 訳 中央公論新社 1,300円

» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

●1曲
「月に遠吠え」クリーピーナッツ

「いわゆる金のネックレスつけたイカつい系ではなく聴きやすいタイプのヒップホップ。『月に遠吠え』は“俺たちは冴えない”みたいなくたびれた曲調がすっと心に入ってくる」
『クリープ・ショー』SMEJ 3,000円

●1杯 
ティーサロン 『ジークレフ』の
ミルクティー

「コーヒーは飲めないかわりに、紅茶が好きなんです。数ある紅茶専門店の中でとくに好きなのが、吉祥寺の『ジークレフ』。ここのミルクティーは本当においしい」

『ナナメの夕暮れ』

雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載していたエッセイに書き下ろしを加えた1冊。世間の違和感と向き合い30代になってから本気ではじめた「自分探し」。その答えを見つけるための軌跡が彼らしい視点で描かれている。
若林正恭 文藝春秋 1,200円

» この書籍を購入する(文藝春秋BOOKSへリンク)

若林正恭(わかばやし まさやす)

1978年、東京都生まれ。春日俊彰とのお笑いコンビ、オードリーのツッコミ担当。バラエティ番組などで活躍するほか、エッセイ集『社会人大学人見知り学部 卒業見込』『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(斎藤茂太賞受賞)などを上梓。

2018.10.14(日)
Photographs=Asami Enomoto
Styling=Yukio Fukuda
Hair&make-up=Masae Kobayashi(G・FORCE)

CREA 2018年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

101人の本と音楽とコーヒー。

CREA 2018年11月号

人生をちょっと自由にする、心の「スイッチ」
101人の本と音楽とコーヒー。

定価780円

慌ただしい毎日に、ちょっとひと休み。本と音楽とコーヒーを愛する101人に、大切な1冊、1曲、1杯を教えてもらいました。ちょっとだけ自由な気持ちになれたり、自分らしくいられるような、皆さんの心の「スイッチ」をご紹介します。