初心者でも出張続きでも大丈夫!
はじめよう! 花と緑のある暮らし
部屋にあるだけでやすらぎを与え、小さな幸せを運んでくれる花と緑――。
でも、正しい生け方、育て方がわからずに妄想止まり、なんて人も少なくないはず。どんな人でも気軽にその魅力を味わえる、失敗知らずの簡単メソッドを2回にわたり伝授します。
今回は第2回目、花を増やすためのコツ伝授篇です。
花を増やすコツは「3本の法則」
一輪挿しの次のステップとなるこの法則は、バランスよく、素敵に生けるために覚えておきたい具体的なルール。より花と親しくつき合うための基礎知識もあわせてチェックして。
3種の花を1本ずつ生ける
葉にボリュームのある花、主役となる花、アクセントになる小花の3種の組み合わせ。太陽になった気持ちで自分に向けて生けることと、生ける順序に気をつけることが大切。
この法則には、1本の茎から枝分かれして花を咲かせる“スプレー咲き”の花がよく似合う。
右から:小さい花が特徴的なアルケミラ・モーリス、通年楽しめるクレマチス、ふくらみがかわいいグリーンベル
生ける時のコツ4ステップ
(1) 浅い器の場合水の量は7分目に
カフェオレボウルなど、口が広く、底の浅いものを用いる場合、茎を斜めに差すので、水はちょっぴり多めに。7分目が目安。
(2) 最初に生ける花でベースを作る
まず、写真のアルケミラ・モーリスように全体にボリュームのある花や茎が太めの花から生ける。バランスよく仕上げる重要ポイント。
(3) 主役となる花を加える
主役となる花や最も際立たせたい花(ここではクレマチス)を1で生けた花の上にそっとのせて。一輪挿しよりもぐっと存在感が増す。
(4) あしらいの花で華やぎをプラス
最後にメインの花より小さく、はかない印象の花を加え、バランスと雰囲気を調整。今回はグリーンベルでふんわりとした仕上がりに。
2012.07.01(日)
text:Yukino Hirosawa
photographs:Takashi Ebara
styling:Kazumi Hirai(flower) / Yuko Magata(green)